SOLITUDE-klang

ヴィジュアル系オタクの冷酷で情熱的なライブレポ

little black dress

JUGEMテーマ:映画

翼を持たずに生まれてきたのなら

翼を生やすためにどんな障害も乗り越えなさい

『ココ・シャネル』

監督 クリスチャン・デュゲイ

出演 シャーリー・マクレーン

バーボラ・ボブローヴァ

マルコム・マクダウェル

図書館で借りたシャネルの自伝

これに物凄く感化されて 

自分はこうゆうものを貫きたいんだと思って数年

初めて映画を観てみた DVDでですけども

うーこれDVD欲しい..何回も観たい

晩年のシャネルを演じるシャーリー・マクレーンがあまりにも素敵で

...桃井かおり系だよね(笑)

おれも晩年こんな雰囲気が醸し出せたらなあと憧れます

"準備ができている人間にだけ チャンスは訪れる"

というのを

何かの本で読んだことがあるのだけど

貧しい境遇の中で

当時で言えば贅沢品でしかない服飾品を創作することで自立するというのは

奇跡でしかないと思う..けど成るようにして成ったとも思う

自分が作る”スタイル”に自信を持ち

着るのは女性であり デザイナーの欲求だけで作ってはいけないということに重点を置いて

それを身に着けた時のその人の気持ちだったり

朝起きて鏡に自分を映し その日の装いを考える女性の

その人になって作るから

だから世界のシャネルになったんだろうなあ

準備万端だったんだよね

出資してくれる人物との出会いも必然

母親を亡くし父親に捨てられ

少女時代を孤児として過ごした彼女は

一体どうやって愛することを覚えたのだろう

「愛する」ことができないのなら仕事に対する情熱を誠実に貫けば

どうにか生きたいように生きていけるんだと思っていた頃があった

でも真に愛することができない人間が創るものなんて

誰の心も動かせないんだよね

それをライブを見ていく中で学んだ気がする..あ..逸れた..(笑)

物語を見て感じるのはやっぱり「愛」でしかなくて

貫くための生涯独身だったとしたら

彼女は誰よりも男性であり誰よりも女性であって

そうゆうところも大好き

ここにも何度か書いたことがあるけれど

30代でコレクション出すのはそーら大変なんてもんじゃないでしょうし

よっぽどの才能と努力と実力とそれだけじゃなく財力や人望いろんなものが必要

だけれども70代でコレクション出して盛況するってそれは

世界中でほんの数人にしか成し得ないことだと思う

復帰後2回目のコレクション

最後にマルクを呼ぶあの仕草が最高

僕がずっと求め続けている揺るぎないもの

それは流行じゃないんだ流行るのは大嫌い

自分にしか作れないもの

それって時代が変わったって残るものだから

軸がブレない限り好きでいてくれる人は離れない

笑われるでしょうけど(笑)

シャネルは僕の憧れなのです

後にも先にも同性で憧れる人物はこの人しかいない

実際にどう生きたかということは大した問題ではないのです。

大切なのは、どんな人生を夢見たかということだけ。

なぜって、夢はその人が死んだ後もいき続けるのですから

タイトルのlittle black dressは

彼女が唯一愛した男性を亡くした後に作った

自分のためのドレスのこと

このドレスの話が復帰後2回目のコレクションを実現させた

すなわちそれは

愛した男と一緒に創ったブランドを辞めない「意地」

小さな企業のデザイナーの一人でしかない自分でも

人と違うことを追い求め過ぎて離れていく人は確かにいる

でもそんなものを寂しいとは思わないし

それが孤独だというのならむしろ孤独を愛している

久しぶりに手元に置きたいレベルで好きな作品だった

観る前からわかっていたけど

私は私として 僕は僕として

これからもこうやって生きるんだ