SOLITUDE-klang

ヴィジュアル系オタクの冷酷で情熱的なライブレポ

MOSHIJO THE Fourth New World Order@東京キネマ倶楽部

12/8(SAT)

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出演者

KAMIJO/Be Choir/Gt.Kelly SIMONZ/Ba.関谷友貴/Key.佐山こうた/Dr.渡邊シン

 

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4度目のMOSHIJO 

今年はSangが出ているので

あのメロディーにコーラスがついたらどうなってしまうんかと

だいぶ前から期待していました

 

到着5分で開演したためBGMに確信がないですけど多分ベートーベンのピアノ曲縛りだったのかなと

高級ホテルのレストランのようでした

 

それにしてもこのイベント年々混んできてる気がしますね

 

暗転すると今回はKAMIJOさん含め出演陣が一気に入場

例によってコーラスが下手側

バンドが上手側に配置され

パーテーションで仕切られている

 

装飾の少ないロング丈のエンパイアコートをスマートに羽織ったKAMIJOさんと

黒いスーツ姿の長谷川さん(Be Choir代表)がステージ前方に並ぶと

 

Dead Set WorldThame of Sang

真っ黒でまるで背景のような出で立ちのBeChoirの皆さんが

秘めた力を抑えながら少しずつ曲に声を重ねていきます

SangⅡを聴くのが楽しみになる順調な出だし

 

 

私の勝手なイメージではパイソン柄のシャツに悪そうなライダース

なケリーさんなんですが

アン様のような白のフリルシャツと細身のジャケットをアダルティーに着こなしておられて

持ってる楽器が一瞬ヴァイオリンに空目するほどw

細かい音符をサラリと撫でて過ぎてゆく独特の音は

普段Mekuちゃんの音で慣れている耳にも自然に入ってくるので不思議です

他のバンドメンバーも黒でまとめてクラシカルな雰囲気

 

 

Thame of Sangからノスフェラトゥに繋がらずローズライトを掲げるKAMIJOさん

Louis~艶血のラヴィアンローズ

長谷川さんのヴォイヴォイ煽る声が頻りに聞こえていましたけど

そんな声出して大丈夫なんだろうかと心配w

時折入れ込んでくる「カモン!!」というポップな煽りに乗せられ

箱中全員が洗脳されるEmigre

Vive le Roiとメロイックサインを掲げるステージ上の人数が多いので

ヴァンパイアに意識を侵されてる感が高くなかなか狂気的でした

ヴィジュアル系であまり見ないプレイスタイルのベースにも特別感を覚えます

 

スタートから闇夜のライオンまで止まらず曲が続いていましたが

よりストーリー性を増したSangツアーの特性でもある映像(字幕)を

今年はMOSHIJOにも組み込んでいて

後方の大きなスクリーンに映る文字でその物語を辿るシーンが幾度となくありました

 

人間の脳って幻想と現実が区別できないらしいので

もう

本当に血液で発電できる時代が来るんだなーとか

普通に信じて人に話しそうです(笑)

 

ここで最初のMC

 

K「年に一度

このような 素晴らしい  愛に溢れたイベントにお招き頂き

本当にありがとうございます」

 

今もKAMIJOさんが招かれてるんですかね

もしクワ以来乗っ取られ続けてるとしか思えないんですけど(笑)

MOSHIJOって Choirってワード入ってないしね

 

 

麺コが飛び交う中

たくさんの仔羊達の声をもらいながら

雅洋コールを客席に煽るKAMIJO

 


お前達  今日は元気がないなぁ

そんなもんかー!!???

 


MASAHIROOOOおおおおおおおお!!!!

 

 

長「多分今後二度と貰えないであろう声をありがとうございます」

 

 

K「ここからは人間とヴァンパイアの戦いだ」

 

Vampire Rock Star

シンセの部分が生演奏!(多分!)

中盤のよくわからないくらい速いギターあるじゃないですか

普段も高度な技術に耳が慣れてしまってはいるんですけど

それでもケリーさん半端ないですね

ってそんなこと言うのも失礼かもしれない(笑

KAMIJOさんに親しげに肩を組まれ

マイクを向けられたらちゃんと期待通り眉間にシワ寄せて煽ってくれるんだから

そのお人柄が伺えます

 

ここへ来て死んでいるのが当たり前ソングが予想外だったんですが

ヘッドセットのマイクで全身使って煽り続けるMASAHIRO  さんが

「デストロイッ!デストロイッ!」って挟んでるように聴こえて(笑)

(実際はなんて言ってたのか不明ですw)

 

何度聴いても「死んでいるのが当たり前なのさ」という詞は秀逸

きっとあの人しか思いつかない歌詞

 

Moulin'Rougeは昨年と同じく女性陣だけが残り

甘く可愛いコーラスから入るバージョン

イントロのピアノが生ですから 本当に贅沢

 

片手に夢を持つ少女

昨年渡邊シンくんがHeartを叩いている時に”硬い瓶の蓋を開ける時の顔してた”と書いた記憶があるのですが

今年は終始ずっとその顔してた

KAMIJO曲どれだけ大変なんだろうか(笑)

長距離ランナーバリに表情を変えないYUKIさんに慣れてしまってるから

他の人が叩くのを見るとドラマー殺しなんだろうと思うw

 

KAMIJOさんがコーラス陣の方を向き こう言いました

 

K「皆さんに お見せしたいものがあります」

 

この世で一番美しい薔薇

KAMIJOさんのこれ系の曲が私の苦手科目であったわけなんですが

「あなた」を仔羊に変換して聴くでしょ? 

本当にファンのことを想ってらっしゃいますよね

この曲が出た当時より確実にそれが伝わるようになってきて

こうゆう曲がぴったりとハマる 年齢(人間のw)になったのかなと

真剣に考えながら聴いていました

私たちのために本当に永遠に生きて 

そして永遠に歌い続けようとしているなとさえ思います 

 

 

もしかして私が年をとったのでしょうか  笑  泣  

 

 

それでこの後がカストラートでしたがとても勇敢に仕上がっていて最高でした

昨年も確か聴いたと思うんですが

今年はなんだかとっても印象に残ったのは

コーラスがとってもよかったからなのか

それともアレンジを変えたのか

 

本編後半ずっとKAMIJOさん

背中の受信機を気にしている様子が伺えて

いつぞやの悪夢が また 脳裏を過ぎる中(笑)

 

お前達 ヴィジュアル系のヘドバンを見せてやれぇーーー!

 

SangⅠSangⅡ    SangⅡ!!!!!

想定した通りあの一番高くなる部分にコーラスが重なり旋律が切なさを増しなんとも哀しくクラシカルでかっこよかった

Sangだったかな 

ケリーさんがサブステージで弾いたソロがあまりにかっこよ過ぎた

会場も深いどよめきを見せていたんで粋な演出だったと思います

 

しかしやばいよこの2曲

気が付けば本物の音楽家

今更ですけど長年見てきてると最近すごいそれを思います

ベートーベンとかモーツアルトとかの肖像画と一緒にKAMIJOの肖像画を音楽室に飾ったほうがいいと思う(笑)

 

 

ノスフェラトゥが本編最後でしたが

初聴きあんなに感動したノスフェラトゥが霞むくらい

Sangがすごかった

 

 

アンコール

 

Be Choirの聖なる人を聴くのも3度目でしょうか

私達も曲を覚えてきました

 

長「ジャンルは全然違いますが

  僕たちも KAMIJOさんも やってることって言うか

  伝えたいことは 同じなのかなぁって 思います

  なんていうのかな 愛っていうのか・・」

 

結局 そうなんだと私も思ってますが

どんなバンドさん見ても オーケストラや何か「SHOW」を見る時に

心が動くのは多分 同じ理由

私はその”それ”に惹かれた時だけこのブログにカテゴリーを作ってると思います

 ”それ”についての記事↓↓

solitude-klang.com

 

 

この感想がBe Choirのファンの方々にとって褒め言葉になるかわかりませんが

黒人のR&Bシンガーみたいな声の出し方しますよね

余裕のある音量音域を使って抑揚つけながら

細かい音を一つづつ丁寧に繋いでく

本当に天使にラブソングをの世界みたい

プロの方に対して失礼かもしれませんがBe Choirさん達も歌唱力年々上がってる気がしてます

今年はエネルギーより単純に歌が良かった

グレイテスト・ショーマンの「This is Me」のカバーとか聴きたいんですけど(笑)

Be Choirさんのライブに行ったら色々聞けるのかな

 

綺麗で壮大な1曲が終わったら

Royal Bloodの突き落とされるようなイントロが

(時々 ほんと時々ですけど

火サス…始まりそうな錯覚を起こしますw)

 

KAMIJO曲の中でダントツ幸福度の高いナンバー 後半のサライ部分は

KAMIJO=月 仔羊=太陽 に見立てたあの歌詞をつけてみんなで歌いました

 

この後は日本語詞を付けた第九 

Be Choirの皆さんのみでしばらく歌ってから

テノールのソロが入るとしか思えないところで止まって

サブステージのKAMIJOが普通に歌いだすっていう(笑)

とっても年末感

 

最後はTHRONE

スクリーンに大きく「THRONE」と出た瞬間に何故だか深い達成感のようなものに包まれましたw

 

今年もこれで安心して年を越せますね

 

【Setlist】

Thame of Sang

艶血のラヴィアンローズ

Emigle

Rose Croix

闇夜のライオン

 
Vampire Rock Star

Death Parade

 
Moulin'Rouge

片手に夢を持つ少女

この世で一番美しい薔薇

カストラート

SangⅠ

SangⅡ

ノスフェラトゥ

 

~en~

 
聖なる人(Be Choir)

Royal Blood

ベートーベン交響曲第9番 第4楽章

Throne

 

 

今年もMOSHIJOの時に

エネルギー問題について書こうと思っていたんですが

4回目あるあるというのか

イベントの完成度は今年が一番でもエネルギーとしては昨年の3rdが最高だったかなと

良い悪いじゃなくて

思考が混じると純度が下がる

でもそれを技術やパフォーマンスでカバーできるようにもなっている

頭で考える余裕が出てくるとも言えるジレンマ

それが4回目 とか 5回目 なんだろうと思います

どうしても人の「心」に残るのは純度の高いほうなんですよね

 

 

音を繋げたら素敵だってことに最初に気付いた人一体誰なんだろうね

シリウスとかベガとか色んな星があるけど

音楽ってものが無い星もあるのかな

そしたら音を楽しむために地球に来たんだと思うよ(笑)

音楽のある  しかもこんな高度なの作っちゃう天才達がいる星に生まれられるなんて恵まれてるね

 

 

 

新世紀の入り口にサンタ居たメリクリ

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3月のオーケストラKAMIJOが死ぬほど楽しみなんですが

何年か前のMOSHIJOの記事にKAMIJOオーケストラバックが見てみたいと書いたので

思考が現実化しました(笑) 

 

本当に魔の平日 来年は上半期で有給なくなると思います 笑

次回KAMIJOは20日マイナビ

その後30日の暴燃會

10日に一度KAMIJOで年内のライブは終わり

長時間に及ぶその他のイベントは体力次第で参戦します

 

 

see you next gig.