SOLITUDE-klang

ヴィジュアル系オタクの冷酷で情熱的なライブレポ

【読】おじさまと猫

猫好きさんから

頼んでないのに強制的に回ってきた「おじさまと猫」

 

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猫も可愛いですけどどっちかっていうと私犬キチガイなもんで

 

 

TwitterでフォロワーさんがRTしてるのを時々読ませてもらってましたんで

うっかり泣ける話であることは承知の上 できれば家で読みたかったんですが

頻りに読んだ?読んだ?とうるさいので仕方なく仕事しながら読み切りました(笑)

 

 

ですがまとめて読んでみるとこれ凄い作品ですね←

 

 

何が凄いて

猫好きさんには飼い主側の気持ちが

寂しい幼少期を過ごした大人達にはwふくまる側の感情が

更には大切な人を亡くされている方には

おじさまの孤独が

重なるのですよ

 

色んな角度からその深い感情に寄り添うことができるこの作品は

単なる猫漫画じゃないですね

 

 

 

誰も興味ないとは思いますが私の母親は

 

停学になっても補導されても

みっともないからと言って迎えに来ない親で

通っていた学校のレベルが低いという理由で

卒業式にも来なくw

男がいるとわかった日から汚いと言って一緒に洗濯をしてくれなくなりました

 

本当に幼い頃は

家の中で何日も無視をされたり

広い家に住んでいると嘘をつかされたり

私の友達の容姿を馬鹿にされたりという

まぁまぁな家庭で育っている ため

 

若い頃は知り合う人に対する信頼がなく

あなたも私を無視するんでしょう?私の好きなものを馬鹿にするんでしょう?といった恐怖を押し殺すために

かなり威嚇したスタンスでコミュニケーションを取っていた私に

 

「そんな家からは逃げてもいい」と教えてくれた

ガラスの10代の頃の彼氏のことを思い出しました

 

 

長い そして重い(笑)

 

 

ふくまるが

自分を本当に愛してくれるのか信じられず

怯えながらも手探りでおじさまに心を開け渡してゆく姿が

16歳当時の自分と重なってしまうという予想外の自己開示に自分で驚きが隠せません(笑)

 

ペットショップのお姉さんがふくまるを手放す時のシーンだとか

おじさまが家族に対する後悔を回想するシーンだとかね

誰もが一度は感じたことのある

切なくて哀しいけどそれを全部埋めてくれるような「愛」の表現があまりに可愛いくて

結果"ふくまるを飼いたい"という衝動でまとめられましたw (ポチった)

 

それでいて

触れずにいた古傷がじんわり浮かび上がってゆっくり解けていくような感覚に

言いようのない安心感を覚えます

恐らく

古い感情が成仏するタイミングの人には

とても響く作品なんじゃないかな

 

漫画で感想文書いたのは初めてですw

 

おじさまと猫素晴らしい

 

 

猫好きじゃない方も

傷なんてない方も

どなたにもお勧めの とても暖かい作品

 

 

see you next magazine. 笑