2009年GWのXJAPAN以来の東京ドーム
まさかV系にかぶれたこのブログで安室ちゃんの記事を書く日がくるとは思ってもいませんでした
5/3(THU)
※含む とかではなく完全にネタバレですのでこれから参戦される方はご自身のご判断でお読み下さいね
このスケールになると私なんかが書かなくても企業が正確にレポート というかむしろ報道してくれるんでしょうけど(笑)
開演前に限ってですが中に入ってしまうと女性用トイレには30分以上入れないということをお伝えしておきます
Xとは男女比がこのように違うのかという発見
また強風の日には出口の風速が人が飛ばされるレベルでしたのでwお気をつけください
・
何から書いていいかわからない
とにかく過去に前例が無いくらい緊張した
Xを初めて見た時も登場と同時に涙が出るような興奮があったけど
それが比にならないくらい緊張した
だってあの安室ちゃんがここに出てくるの? 本当に?
暗転しただけで心停止(危
ステージ下手側から赤 上手側から青の光で身を包んだ
聖火を持った人がセンターに向かって走ってきて
そのまま花道を走り進み2人で点火
するとステージ上部で炎が音を立て燃え上がり パッと照明がステージ奥を照らすと
赤いナポレオンジャットに 床まで隠すベル型のスカート姿の安室奈美恵がHeroを歌っている
安室奈美恵の生声が聴こえていることが信じられなくて
帰って来てもまだ信じられない
ひたすら憧れたカリスマの歌声と立ち姿
目を閉じたら体の芯が震えて夢なのか現実なのかわからなくなった
ステージ後方のVJは身体が吸い込まれるほど色彩が美しくて
曲ごとの世界観を鮮明に映し出す その一瞬の隙に先ほどのシックな安室奈美恵はもういなくなっていて
上品に結い上げた髪は解かれ黒とGOLDの攻撃的な衣装でHide&Seek
小室哲哉プロデュース時代から後の曲はあまり知らないのだけれど
Hide&Seek Baby Don't Cry GIRL TALK NEW LOOK・・・とか聴いたことある曲が結構あった
地元の友達がずっと好きで 私の車にMDを(笑)置いてったからだと思う
小室曲に比べてソフトでR&B色が強まったという印象で
高音を張り上げて惹きつける魅せ方を辞めたんだろう思える楽曲だった
10曲の間に何回衣装替えしてるんだろう
衣装だけじゃなくて髪型も巻き髪からストレート
ストレートからリーゼント風アップスタイルとかにほんの1分足らずで変身してくるんだけど
MCがないので30曲近く休みなく歌って踊って着替えて・・
体力も気力も精神力も凡人の私にはまるで想像がつかない
前半に女の子ダンサーのショートソロがあった
皆さんハイレベルすぎて何やってんのかわからんほどでしたがw
一人花道を連続バック転で戻ってく女子がいて驚愕
オリンピック出れるオリンピック
緊張しすぎて事前にセトリを見てから準備万端で行ったんですが
私が知っている曲は後半にまとまっていて
ついにその時が
Say the word
緑髪スーパーロング時代私がよく高い位置でツインテールにしていたのは
この時期のこの人の影響です(笑)
この曲は確か彼女が小室プロデュースを離れた最初の曲だったと記憶していますが
進行コードは小室さんを使っているので違和感がなく
今までも好きだった安室ちゃんの曲として受け入れられたカラオケの18番(表現も90's)
当時テレビで見ていても思っていましたが
あんなに激しく正確に踊りながら生で歌えるということが超人技
あれから15歳以上私たちと同じように年を重ねているはずなのに衰えることなくあの当時のまま
上がった息はマイクを外して見せるべきところだけを魅せている
本当に40歳なんでしょうか 笑
Love Story
安室ちゃんの低音の出し方はジャネットジャクソンのように柔らかく心地よくて
小室さんの手を離れてから知った彼女の新しい魅力でした
Heroもそうなんですがこの曲はそれがよく活かされていてじんわりハートがあったまった
Love Storyは割と新しい曲のようですが
ブラックミュージックに影響を受けてそれを
視覚面含めてこんなにうまく邦楽にオマージュできる人は当時いなかった
可愛いとかっこいいを兼ね備えた初めての
”歌姫”というより”戦士”のような人でした
イントロであかん笑
思い出がありすぎて逆に何も書けないんですが
それゆえ感情が詰まってパンパンになったこの曲を生で聴けたことが
私の中である意味浄化になりました
本当にいろんなことがあった
”だけど私も本当はすごくないから”
人気絶頂期のご自身のことを歌っているのかなと思えるような
微妙な表現に心が揺れる
昨日はどんな気持ちで歌ったのかな
黄色と黒のみつばちみたいな可愛い衣装に着替えてTRY ME!!
TRY MEは小室曲ではないですが
小室曲の聴かせどころはどれもキーが高く
あの頃安室ちゃんはそこを全部地声で歌ってたと思うんですよね
私はテレビを見ないので音源以外でしばらく彼女の歌を聴いていたなかったため
昨日気付いたんですけど
現在はその高音部を裏声で出してると思う
(この日の調子で普段は地声なのかはわかりませんが)
なので当時のような攻撃的な強さはなくなったけれど
代わりに優しさにオブラートされた芯の強さが見えた
You're my sunshine
とても魅力的な構成というか 変調というか
コードがどうのというオタクの域に達していなかったあの頃でも
この曲の長調になる部分への展開が大好きでした
安室ちゃんが着ていたビスチェとワイドパンツの腹出しセットアップ
流行っててあのまんま街歩いてたよ(笑)
今年あたりまた着れそうな波が来ているから着ようかな 捕まるかな 笑
センターのスクリーンに2018
下手スクリーンに2012
そして上手側スクリーンには1997年のライブ映像が同時に流され
ステージの安室ちゃんは1997年の安室ちゃんに合わせて髪をかき上げたり
2012年の安室ちゃんと一緒に両手をこちらに向けたりするのだけど
それが可愛くて可愛くてもう本当に可愛い・・・涙出るほど可愛い・・
これもサビでメジャーコードに移行する 私が好きな曲って昔からこうゆうのばっかりなんだな(笑)
個人的には頭にお団子をいっぱい作って白のワンボタンパンツスーツを着ている衣装が印象的なんだけど
昨日流れた映像はセンターパーツのワンレンだった
あのお団子私の毛量ではうまくできなかった(←そこまで真似してた)
Don't wanna cry
これを聴かないと帰れない
声量に余裕のある黒人のシンガーが左右に体を揺らしながらリズミカルに手を叩く姿が想像に容易い
安室ちゃん特有のゴスペルのようなブラックミュージック
「会いたい人がいる」と会場のお客さんを差して笑顔で 可愛い
←可愛いしか言わない壊れたおもちゃみたいになってしまったw
いつもそうなのかわかりませんが
演出上ネオンライトやサイリウムなどの光ものが使用できないようで
お客さんはみんな手拍子のみで見ているんだけれど
この曲は後半が手をバイバイする振りになった
CAN YOU CELEBRATE?
鳥肌が止まらないイントロが流れゆっくりと照明がステージを照らすと
白いドレス姿で伸びやかに歌うお姫様が姿を現した
スカートに両手を添えて時折姫のご挨拶をするのだけれど
こうゆう曲の時には繊細で品のある高貴な姫になるんだな
英国のガーデンを思わせる緑を基調とした鮮やかな映像に包まれて歌う姿が美しく二次元すぎてとてもこの世のものと思えなかった
私この曲人の結婚式で2回歌ったからね 息継ぎの箇所まで全部覚えてます 笑
SHOW TIME 男の子バージョン
こうゆうダンスができたらモテる時代でした
流行りに乗って練習してみたものの運動神経悪すぎて全く様にならず断念w
私にダンスは向いてなかった(笑)
本編ラスト Do It For Love
初めて聴いた曲ですがレデイーガガのような邦楽らしくないサビがかっこいい
後半 センター後方の階段上でLike we do it…の部分を繰り返すところで
「25 Thank you I♡Fan」
とか書かれた大きなボードが下から上がってきた
文字がピンクに光りきったところで上昇が止まって曲が終わった
さっきまで歌姫だったのに最後には天下を取った王のように勇ましく
鳥肌の立つかっこよさだった
アンコールを待つわずかな時間に
暗闇の中で高い天井から下がる黒く大きな物体が動いたので何かが起こる予感
ステージの3つのモニターにはアニメONE PIECEのキャラクターたちが
「なみえ」に向けて一言ずつメッセージを
Hopeで始まったアンコール
衣装はTシャツにミニスカートとロングブーツ THE安室奈美恵スタイル
この後Finallyがあってどちらの曲で落ちてきたか記憶が定かでないですが
天井の黒い物体からはカラフルなバルーンが降ってきた
最後の曲はHow do you feel now?という曲のようですが
ここでは銀テが舞い華やかにクライマックスを飾っていました
この曲小室さん曲らしいですね!?今調べました
もう一回聴きたい!!笑
以下 最後のMC抜粋です
今日は ライブに来てくださって
ありがとうございます
昨年 発表致しました通り 9月16日をもって 引退させて頂きます
9月16日以降 私がステージに立つことはありません
だからこそ この25年間がとても素敵な思い出になりました
25年間 たくさんの経験をさせてくださって
本当にありがとうございました
いち音楽ファンとして
皆さんが素晴らしい音楽に出会っていかれることを祈っています
セットリストはLIVE FANSをリンクします
このツアーはファン投票でセトリを構成しているようです
shine moreとかALL FOR YOUとかRESPECT the POWER OF LOVEとか
他にも聴きたい曲がありましたが
同じ空間に身を置けたことだけで充分でした
知ってる曲は歌詞まで全部覚えてて自分でびっくりした
バンド形態以外のライブを見ることがあまりないので
ドームのステージを全部使う見せ方というものがとても新鮮でした
ステージの上手から下手に 間奏の間に移動するのにも全力疾走に近いスピードで
曲によって下手でパフォーマンスをしたり そのまま花道に移動したり
上から見ても均等に配置されたダンサーと安室奈美恵との間隔も崩れることなくいくつものパフォーマンスを完成させていて
本当に1秒たりとも休むことなく安室奈美恵
手を振るだけの仕草に溢れる屈託のない可愛さは
人柄とか信念とか見た目以外の様々なものが滲み出ているゆえのものなのでしょう
世界が知る大物なのにあんなに混じり気のない透き通った笑顔を向けてくれるなんて
これがドームを埋めるアーティストというものなのかと思いました
引退が発表された時にこんな記事を書きましたが
曲や歌 ダンスが という前に
安室奈美恵は 文化です
私は皆さんのようにちゃんと学校を出ておらず
10代後半から長らく109系のアパレルで働いていたため特殊なのかもしれませんが
当時はテレビに出ている芸能人なんかよりもそこら辺の服飾販売員の方がよほど垢抜けていてオシャレで
憧れるような人がテレビ界にはいなかった
だから邦楽を聴くことも殆どなかったのだけど
その中で90年代後半になって出てきた小室ファミリーだけが先進文化として突出していたように思います
曲にもパフォーマンスにもR&Bやブラックな要素を盛り込んで
肌の色やヘアスタイル ファッション全てが
当時のひとつの文化として成り立っていて
私達のようないきがった人種を先導していたのです
友達が新しいアイテムを手に入れて「それ可愛いー!」と言えば「安室が着てた!」って言う(笑)
そのぐらいに私たちは安室ちゃんになりたかった
文化としては一周回って再来するくらい遠い昔の話ですが
そのカルチャーを築き上げたアーティストが引退するということが
自分の中の一つの時代が終わったと思えて
時の流れを感じるし すごく寂しいのだけれど
ここで引退を決める人だからこそ 憧れたのかもしれません
この顔立ちにこのスタイル 運動神経と音感 歌唱力
センスと人柄と精神力
改めてこの「安室奈美恵」が彼女の使命だったんだろうなと思いました
お役目を果たした
そうゆう意味で私は安室奈美恵という人物に
hideと同じ神性を感じます
人を引っ張る人 そして受け継がれる永遠の憧れ
だから彼女はここで自ら幕を降ろすのでしょうね
ひたすら憧れた教祖の引退を前に
時が 流れたんだなという実感
引退するからってにわかが来るな というような発言も見かけましたが
にわかも何も私は自分のために観に行きました
あの頃の自分を肯定するために観に行きました
本物の安室奈美恵を通して 当時の自分に会いに行ったのです
大好きなものさえ誇らしげにそれを言えなかった若い自分に
それでいいんだと言うために
迷ってばかりいたけれど あなたの選択は何も間違っていない
”生きてくれてありがとう” と
自分に伝えに行ったのだと思います
私達のカリスマ
いくつもの夢を与えてくれてありがとう
残り4ヶ月 走りきって下さい
see you next gig.