SOLITUDE-klang

ヴィジュアル系オタクの冷酷で情熱的なライブレポ

LOVEBITES Daughters of the Dawn Tour 2019@EX THEATER ROPPONGI

バンギャの皆さん読んでないと思うけど末裔さんとオペラーさんはLOVEBITES嫌いじゃないと思いますよ

摩天楼オペラはボーカルの技量的にも良い具合に張れると思うので是非対バンして頂いて交換ボーカルでそれぞれの曲を聴いてみたい

 

ライブ直後に出た感想なんですけど 

 

V系を10年観続けているバンギャなんですけど

V系も演奏力やらステージングやらクオリティーのベースラインは年々上がっていて

ある程度の規模より上のバンドならそれなりに感動できるのがスタンダードになってきているので

女子だけで構成されたバンドだとやっぱり

個人的に好きなジャンルでやっている分母自体が少ない分

楽器隊の技術があればボーカルがイマイチだったり

歌が上手けりゃ曲が全然覚えられんとか生だと声出ないとか

いろんな意味で物足りなさを感じることが多かったんですよね

その点LOVEBITESは初めて見た時から笑いが出るくらい全てが揃ってたんですけど

一昨日のライブ凄くなかったです?

こちらが予想する完璧のその上を行っていたと思う

 

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仕事後に世界最速で六本木に向かいましたがギリギリで

入り口のあのバーにLOVEBITESって流れてるのを見ることができず

私が着いた時にはオリンピックの宣伝みたいのが流れてた(泣)

 

7/12(FRI)

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会場に入るとLOVEBITESらしい真っ赤なカーテンがステージを覆っていて

BGMではいろんなバンドのLove Bitesがかかってる(笑)

客電が徐々に落ちて暗くなってくると客席から拍手と共にふぉ〜!と歓声も飛び交い

いよいよ燃える赤が中央から開けていくと

ステージ奥に「Daughters of the Dawn - Live in Tokyo 2019」DVDジャケットの柄の大きなバックドロップが上からゆっくりと降りてきた

これだけで鳥肌立てる 誰も出てくる前から大御所感がすごい

 

広いステージは2段構成になっていて上段の中央からメンバー登場 

ドラムセットを中心にして両サイドに構える階段を

笑顔で降りてくる白く美しい女神たちの眩しさに早速目がくらみます

そして最後に ミニスカ+長めのジャケットを羽織りロングヘアーをはためかせながら

歌姫asami様のご登場

この瞬間の会場のボルテージで一気に暑くなった

 

普段V系のリストでしかTwitterを見ていないため昨年12月にアルバムが出ていたのを知りませんでした

これをライブの3日前くらいから聴き始めたので曲知識が大変浅はかなんですが

一曲目がこの『CLOCKWORK IMMORTALITY』のAddictedだと思い込んでいたんです

あの曲の始まり方やばすぎてすでに30回くらいリピートしてる(笑)

で実際の一曲目はそれではなくてまた私の大好きなTHE APOCALYPSEでした

初っ端から超がつくほどの高音なのにも関わらず高ければ高いほどパワーがあって

聴いている私のストレスが一瞬にして発散されました

下手ではニカッと白い歯全開笑顔で早弾きをこなすmidoriさんの可愛いこと

確か昨年のDUOの時もこれが一曲目で

前回のEASTで聴いた時には最後の低音のピアノに涙出るほど感動しましたが

今回はその感動を上まわる暗示のごとく悠々と力強い終わり方

確実に前回観た時よりいろんなもんのクオリティーが上がってるということが

体で感じられる一曲目だったので

迫力に圧倒されてポカーンとしてしまった

 

ところで前回まで下手にmiyakoさんがいた気がしたんですが

立ち位置変わったんでしょうか

上手にmiyakoさん 下手にはmidoriさんと綺麗なピンクパープルヘアのmihoさん

センター奥にははるぴーが小さい身体で堂々と構えます

mihoさんだけ白いスニーカーのような足元に見えたんですが

軽い足取りで上段に登っては低い体勢で頭を擡げ

セクシーにまとめている世界観の中でそのスポーティーさがとっても可愛かった

これは同性目線かな

 

RISING

めっちゃいい曲 めっちゃいい曲 前向きなイントロとサビ・・のドラムすご(笑)(笑) 

ACメロ以外ほぼツーバスだったけどあの安定感は一体どこから 

腕を大きく動かして時に口パクしながら表情で歌って叩いてたりするのが大変に魅力的なんだけど

あんなに安定したツーバスをあんなずっと休みなく 男性でも踏み続けるの大変なんじゃないか

ドラムセットから見える顔の位置とか

全身で叩いている様は確かにちびっ子ドラマーなのだけれど

そのヴィジュアルからは想像もつかない音が響くからつい二度見する

 

asami 「暑いねー!!♡」 寒い!(鳥肌で)

       「今日みんなに会えるの すっごい楽しみにしてたんだけど

  みんなも楽しみにしててくれた?♡?^^

 

かわいい・・・

 

攻撃的で勢いのあるナンバーBREAK THE WALL

最初のギターソロ部分のベースと中盤の変調で人格が変わったように穏やかなアルペジオから始まるギターソロがもはや貫禄を感じさせます

ちょいちょい弦楽器隊がステージ上段に登って弾いてくれるんですけど

クールビューティーmiyakoさんの衣装が白くて長いものだから

ギリシャ神殿の姫に見下されているような気分にw お名前に「様」を付けたくなります 笑

 

Master Of Puppets(Metallica)のイントロを思わせるMASTERMIND 01

歌声を聴けば確実に女の子なんだけども

何度聴いてみても女の子達の奏でてる音とは思えないほど逞しい

それでいてサビに来れば耳慣れたコードを駆使したキャッチーな旋律で

ステージを見れば

mihoさんは大股開いて頭を振りながら安定したリズムを刻んでいるのに顔上げたらめっちゃ可愛いし

2人のギターはそれぞれ的確に繊細な仕事をしているから目が離せない

目が疲れる(笑)

 

INSPIREとかLAIRとかの歌い出しは外国人シンガーの出す高音みたいで毎回鳥肌が立つ

キズの記事にもよく書いてるけどここも音源より生の方が更に伸びやかでクオリティー高く感じる

歌唱力の高さや声量だけじゃないんだ

”歌うことが大好き”という高いエネルギー

それが他のバンドのボーカルを大きく超えていると思う

楽器隊もそう 

どの曲からもそれを感じるんだけど

こうゆう曲は抑揚がはっきり見て取れるから

生だとそのプラスエネルギーを受け取りやすいのでしょうね

それがこの人たちのライブをまた観たくなる大きな理由だと思う

 

The Hammer Of Wrath を終えるとmiyakoさんだけがステージに残り

すっと横を向いてキーボードを弾き始めたそれはラフマニノフピアノ協奏曲2番

立ったままw楽譜なしでサラッと弾けるような曲でもないんでこの方元々クラシックの人なんだろうと 

前回のライブの時にも思ったんですけれど

こんなクオリティーのメタルバンドのライブ中にラフマニノフの生演奏も聴けるとか5,500円じゃ安いよ

ここから名曲ABOVE〜に繋がるかと思いきやTHE FINAL COLLISION

イントロが静動2種類取り揃えてる展開も低音から始まるAメロも最高です

 

 現在LOVEBITESは!絶賛製作期間中です♡

   2020年 初頭♪ 3rdアルバム  楽しみにしていてくださ〜い♡!!

 今日は特別に その中から ・・・ !

 

と 新曲が披露されました

これがまたもうなんかサビに幅のある勇敢な印象の曲で

なかなかに最高なメロディーのギターソロが結構長かった気がする

2人がセンターでタッピングのユニゾンをまったくズレることもなくキメていましたがこれは仲良くないとできないですよ(笑)

冗談じゃなく

心が繋がっていないとあんな風には揃わない

このアルバム出るのかなり楽しみですね

 

洋楽メタルがわからないので私知らなかったんですが 

Halestorm の Love Bitesがカバーされたようです

ここからmiyako様のギターが黒の悪そうなやつに

白い上品なドレスに黒いギターで天使が悪魔を操るようなスタイルw

Love Bitesの後半はギター隊が上段で奏でていたんですが

曲終わりから2人が向きあって息を合わせスロウなイントロを撫で始めるシーンはついつい鼻息が荒くなりました

SHADOWMAKERです

私にしかわからない表現をしますがこの曲は

アルルカンの「墓穴」 キズの「傷痕」 MEJIBRAYの「メサイア」みたいな立ち位置

簡潔に言えば代表曲っていう意味だけどそれだけじゃなくて

こうゆう曲は不動の安定感を持つキラーチューン感が年々増していきます

そして時が経てば経つほど貫禄が育っていきイントロが聴こえるとおおおおお!ってなる曲です

 

本編ラストはBRAVEHEARTED英語Ver.

その名の通り戦士達は圧倒的な勝利で戦いを終え城へ還って行かれました

 

『CLOCKWORK IMMORTALITY』の中で今日イチ聴きたかったのが

WE THE UNITEDという曲だったんですけど

Tシャツに着替えず衣装のまま再登場のアンコールでそれが演奏されました

 

勇ましく駆け抜けながらもハートフルな雰囲気を作るカノンコードのサビと長い間奏のユニゾンが最高すぎてこの一曲だけで記事ひとつ書けそうなくらい好きです

これが聴きたいがために名阪も行きたい(笑)ぐらい生演奏すごかった

サビにもユニゾン部分にもシンバルが派手に重なるのが憎いし

ギター2人に気を取られてたらasamiさんキーボード弾いてるし 笑

間奏の最後の方なんて壮大すぎてその旋律だけで涙出る

I will be here〜↑の「here」ここの母音の伸ばし方とかちょっと素晴らしすぎた

LOVEBITESで一番好きなのはTHE APOCALYPSEとEDGE OF THE WORLDだったんですけど

WE THE UNITEDがそれを超えてきたので最近すごい聴いてます

 

この日のラストはUNDER THE RED SKYでした

バンギャとしては思い切り折り畳みを挟みたい気分満載な一曲

くっきりと刻むリズムが気持ちいAメロでは強い拳が

疾走感あるサビは人差し指を突き出すたくさんの手がステージを仰ぎ

最後のコーラス部分はasamiさんが掲げたマイクに向かってみんなで合唱してきました

なんて気持よく潔い締めくくり方

バンド側もお客側もみんなが満たされて公演を終えることができたと思います

 

サービスタイムでピックやスティックを投げる姿を見てあまりの飛ばなさにw

女の子なんだなぁとつい忘れていたことを思い出しました

かっこよすぎ 男よりも 笑

 

本編もほとんど休まず走り続けてたと思うんですけど

ボーカルはもちろんアンコールでもリズム隊が全く崩れなく

さっきasamiさんがMCしてた時後ろで星のシンバルくるくるしてた人と同じ人が叩いてるとはとても思えない

そこらへんの麺より安定してる特に脚が

NAZAREとかノクブラとかでも叩けると思うわ(笑)

 

ボーカルにリズム隊が負けてないし

リズム隊にボーカルが負けてない これがなかなかうまくいかないもので

バンド側気付いてないんだと思うんだけどこのバランスが素人耳には大事

LOVEBITESはそこが絶妙で完璧です

 

 

最後全員で手を繋いでマイクレスの「ありがとうございました」なんだけど

さすがワールドワイドな活動をするバンドマン

感極まってボロボロになるようなこともなく

堂々たる勇姿のままステージを去っていった

この肝の座り具合がもう私が普段見てるバンドマンとはスケールが違うというか

あれだけのライブをしたら

終演と同時に気が抜けるというものだと思っていたんですけど

あれが世界を自分のものにする女神達の確固たる自覚なんだなと思った

 

 mihoさんセレクトBGMセトリ 

 

今までメンバーのどなたかがセトリを投下してくれていたので

油断して覚えなかったんだけれど待てど暮らせど落ちてこなくw

いつも曲順で記憶を辿って書いているので

最新アルバムの曲に自信がなく困っていたら

助けて下さった神が 

ありがとうございました!

 

 

【setlist】

 

THE APOCALYPSE

DON'T BITE THE DUST

RISING

BREAK THE WALL

MASTERMIND 01

INSPIRE

The Hammer Of Wrath

 

THE FINAL COLLISION

EMPTY DAYDREAM

新曲

M.D.O.

LIAR

Halestorm「Love Bites」(カバー)

SHADOWMAKER

BRAVEHEARTED

~en~  

WE THE UNITED

UNDER THE RED SKY

 

*********************

V系好きなおっさんのアカウントに見えているかもしれませんが

ギャル盤が好きなわけじゃないんですっていうかどちらかというと苦手なんですけれど

しかもメタルが好きなわけでもない(笑)

V系のわかりやすいメロスピしか聴かないのにこんなに引き込まれるんですから

やはり音源や演奏力以外の何かに惹かれているんだとは思います

 

  

どの曲からか覚えていませんが

気付けば中学生の自分に戻ってライブを見ていました 

 

 

以前何かの記事に書いたと思いますが

私が中学生だった頃って かっこいいと思うガールズバンドがいなくて

時代背景も手伝って自分が音楽をやることなんて考えたこともなく

男性バンドに憧れたって私は女だからあんな風にはなれないって

諦めていくうちに

夢を見ることさえ忘れてしまったんですよね

忘れたっていうか 禁止したっていうか

 

ベッド・インのライブを見た時にも思ったんですが

あの頃ベッド・インとかLOVEBITESとか

女でもあんなにかっこよくなれるんだと 憧れることができたら

本当に好きなことをする人生を目指したのかもしれません

 

 

 

だから 彼女達も誰かに夢を見せていますよね

この歳になって こんなことを思い出すようになるなんて

思ってもいませんでしたし

今現在のことではないけれど

あの頃の自分に初めてちゃんと夢を見せてあげられたような気がして

超ありがとうって思いました

 

初めて観た時に比べて女性も増えたし

年齢層も広がっているけれど

もっともっと老若男女が観に来るようになって

はるぴーに憧れてドラム始めました!とかって

言われるバンドになっていくんだと思います

 

 

 

ライブの本数自体が少ないし着ることもないだろうと物販買わない気でいたんだけど買ってた(怖い) 

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どう考えても名阪も観たいんですが

私にはキズという本命がいてそこに全私を注ぎ込んでいるのでまじで有給が足りません

来週職場でみんなに相談しようと思います(笑)

 

本日も拙い感想文をお読みいただきありがとうございました

 

See you next gig.