SOLITUDE-klang

ヴィジュアル系オタクの冷酷で情熱的なライブレポ

キズ ONEMAN 「消滅ー白服限定GIGー」@恵比寿LIQUIDROOM

 

まだ上陸まで4時間くらいあるのに地元がヤバいことになっていてブログ書ける感じでもなかったんですが

恐怖に集中した意識の拡散のためにも楽しかった夜のことを記録します

アップできる頃には関東の方ライブレポなんか読んでる場合かわかりませんが気休めに

是非意識転換して下さい

 

✎︎____________

 

10/11(FRI)

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平日もう無理と言いながらエントリー

平日もう無理と言いながら朝から白い服で出社

パラつく雨の中リキッドへ

本当に社会人として終わってますw

 

会場に着くと呼び込みが始まっていたんですが

気持ちわr

普段真っ黒を着こなす人種が自らの純白さを主張するかのような違和感(笑)  

聖歌隊

 

昨晩私は新幹線に乗るために最後まで見られない計算だったのですが

天候を考慮してか(?)いつものワンマンより少し短く濃縮されていたように思います

運良くくそ番で割と後方にいることができたので

アンコールの最後 おしまい 演奏終わりながら速やかに外に出ることができました

のでそこまでのレポになります

※本日びじゅある祭一日目に参戦する予定でしたため避難兼ねて大阪に来ていまして

iPhoneからの投稿になりますのでいつもと仕様が違います

 

※※※

 

会場中 全部白  驚きの白さ

いつも真っ黒で壁と一体化しているカメラマンの方も白服でした(←

そして後に迫り来る未知の恐怖を抱える異様なエネルギーに包まれ オンタイムで暗転

 

SEは先日のV霊と同じかな

袖が上手なのでユエさん→きょのちゃん→reikiさんの順で会場の手拍子が迎え受け

来夢さんが現れると赤い照明で全体が照らされ

白服が鮮血で染められていくようにELISEのイントロ  そう来るのね

ノリノリで始まりました

 

来夢さんがお立ち台に立った瞬間から

小さな身体に渦巻く彼の熱のようなものがいつもと違って

ステージから届く見えない何かが冒頭から半端なかった  なんなんだあれは

 

続いてのイントロが聴こえると会場の手拍子がメンバーの強い表情をより引き立たせます

メンバー個人のボルテージなのか 天候のせいなのかわかりませんが

確実に普段以上の覚悟を決めてそこに立っているのがひしひしと伝わり

"今日首を痛めたら明日接骨院やってない"という年寄りの不安さえも吹き飛ばし

客席の白全てを大きく動かすのでした

 

ところでユエ様の髪左側がピンで捻り上げ留められ 伝説の片耳出しでした

クールなイケメン王子の風格に"可愛い"の要素が加わり男子でも女子でもないもはや神の領域  

インストの時とのギャップに心臓発作で倒れそうな美しさでした(そんなに)

 

十五 イントロではいつものように強く客席を煽る上手の球体関節人形  ではないんよねもう…

最近のreikiさんをなんと表現して良いかわかりませんが

後ろ髪を伸ばしウルフ気味にセットされたシルバーヘアがライブ終盤に向けて輪郭に沿うような濡れ髪になっていく様を見ていると

内側に秘めた危うささえ曝け出す強さを感じて

今度はその覚悟に涙が出そうになります

 

ヒューマンエラーは出だしの数小節でやり直しw

ガッツリやる気で煽ってしまったreikiさんがぬぉあ゛ーー!と雄叫びを挙げて一旦うまく収まりました(笑)

お前らの熱が足りねぇから気分が乗らなかったじゃねぇかぁ!ということなので

先にも増してぅおおおおー!!と気愛を込める客席の白装束

 

ヒューマンエラーを終えると来夢さんはくるりと振り返り

アコギを持ち後ろを向いたまま腰のワイヤレスをあれこれ調整する

その後ろ姿さえ威厳に満ちて見える(笑)

こちらに向き返るとギターをお腹に挟み少し体を曲げ

スタンドマイクに片手を乗せながら来夢さん

 

りぎっどー   楽しんでるがー

 

人生苦しんでるかー?

 

苦しんで ない人は

多分ここにいない

今日ここに来てないと思う

僕だって そうだし

でもそれって わかんないじゃん

僕は お前らが何に苦しんでるのかなんてわかんないし

お前らだって 僕の苦しみはわからない

それでいいんだと思う

一番やっちゃいけないのが "わかった振り"ってやつ   

 

ー銃声のないこの国で ー

ー僕達は人の心を銃で撃ち抜いてしまう ー

 

そんなことを考えていたら

新しい曲ができました

 

銃声

10/29発売「黒い雨」の初回盤に収録される新曲が披露されました

 

ボーカルがアコースティックギターを掻き鳴らしながら訴えるように奏でるこの曲も

キズが演奏しなければ

曲調として括るヴィジュアル系  ではないタイプの曲でした

暗い曲調ではないですがあそこはサビの後半でしょうか

「~できない僕達は 病んで 病んで 病んで 狂って」みたいな歌詞が耳に入ってきて

多分 いつかその真意を私達が知ったときには涙が伝うであろう

メッセージ性の強い曲という印象です

 

そのままアコギパートは続き ラブソング

平成 

この日の平成の力強さは過去聴いた中でダントツでした

他のバンドにないこの なんか 訴える力っていうのか

私達はそれに引っ張られるようにして最強台風前夜にあれだけの人数が集結したわけですが

その力がどんどん強まってる 気がします

 

は前振りで豚連呼を辞めw最近よくやっている曲前にアレンジが入るバージョン

0も中盤麺コ尺をあまり取らない通常バージョンでした

この辺りの曲順の記憶があやふやなんですが

ここまでステージ後ろの幕をかっちり閉めたまま

本編をいつもに増して力強く駆け抜け既にボロボロのメンバー

来夢さんが再びアコギを持ち

黒い雨で本編が終わるようです

 

まじで     白服     着てくるんだね

 

しってる?

さっき楽屋で  モニターで(お客さんの)後ろ姿が

見えるんだけど

彼の(reikiさん)一言があって

 

気持ちわるっ!」て

 

これ言われたあとのreikiさん顔を手で覆ったりしながらぐるりと後ろを歩き回り大変に可愛かったです

 

黒い雨という曲ができて

色んなところでやってきたけど

全然まだ 伝わってない気がして

 

ただぁなんか 白い服着て みんなで楽しもうっていうイベントだと思って

とりあえず白い服着てなきゃ入れないから着とこうみたいな 

多分そんな感じなんだと思うんだ?みんな

 

僕らも

白いスーツ着てここに立ってるのは 意味があって

 

あの絵(黒い雨ジャケット) 僕にはいつも

今もそうだけど 世界がああゆうふうに見えています

だから 日本地図描けって言われたら僕は

あの絵を 描くと思います

 

汚れひとつない白い服のまま いられる国は

数少ないけど

その下にはいつも誰かの痛みや苦しみがあって

今のこの1秒だってそう  僕達はいつも

誰かの犠牲の上に立っていると  思っています

黒い雨は  僕なりの ラブソングです

 

 

本編ラスト黒い雨が始まると同時に

ステージ後ろの幕が左右に開いてゆき

封印されていた歌詞が流れるように映し出されました

大きく 出ては消え また浮かび上がる言葉達をただ眺めている

絵の中の若い男女の後ろ姿と合わせて

ここはこう言っていたのか と思いながら詞を追い掛けると

見えているキーワードから想定していた点と点が繋がっていく気がしました

 

一時 ギターを持った青年の後ろ姿を交えながら

徐々に構図が下がっていき

私達を支える大きな兵士の背中が見えると

身体の奥の方から罪悪感に似た感情が上がってきて 身動きが取れなくなった

優しくポジティブなメロディーに包まれながら

今度は銃を持つ血だらけの腕から現世という遊園地に昇ってゆく構図に変わり

来夢さんが言いたかったことが

肚に落ちました

昨日の黒い雨を無感情で聴けた人はいなかったでしょうね

 

これほどまでに"伝える"ことを主軸にしているバンドがいないんだと思うんですよね

彼等はそこに使命を感じて 

ステージに立っているだけなのかもしれません

だからステージから承認欲求を感じないんだ

そのために自分達自身を磨いているというのか

 

きょのちゃんもまた

腕を上げていると思えて仕方なく

最初から私の好きな音圧で叩くドラマーさんだったんで贔屓目ではありますが

目を閉じて体に伝う音を感じていると

安心感さえ覚える包容力が伺えるようになりました

首にコルセットをして

バックスクリーンに蠢く映像を一番後ろで背負いながら

正確で全力のパフォーマンスを魅せる彼の責任感にはいつも胸が苦しくなります

 

重いテーマを持った曲を最後にしても

バラードではないので

でも バラードではないのにこうゆう風に心に刺さる曲も珍しく

はっきりと"メッセージを受け取った"と感じられる爽快感のような清らかさを残して

本編が終わりました

 

ここまでで1時間15分くらい

やはりいつもより少し短いかな

でもその分濃いのでお互いにヘトヘトです  いつものことです

 

 

アンコールで来夢さんとreikiさんが並んで一緒に出てくるの可愛いすぎる小鳥達小さい可愛い…

アンコールはEMILから

来夢さんがお立ち台に座り ユエさん方向を向きながら唄っていた十七

うっかりあの松下IMPホールを思い出してしまい 

その関係性に勝手に胸が締め付けられましたが

明日からの不安を掻き消すような楽しい時間が続きました

ラストォオーー!の声と共に私は後方階段上に移動したのでおしまいはステージが見えていませんが

力尽きるまでの迫力はしっかり伝わりました

 

 

【Setlist】※中盤順不同

ELISE

蛙-kawazu-

十五

ヒューマンエラー


銃声

ラブソング

平成

0

ステロイド

傷痕


黒い雨


~en~

 

EMIL

十七

おしまい

 

 

黒い雨は ジャケットが公開された時点で心に訴えかけてくる何かがありましたよね

ずっと  見ていられないような

なんていうか

奥底で知っていながら

現実にかまけて私達が逃げていたい部分を突かれた という感じ

あの絵自体にも高いエネルギーが宿っていると感じます

最近はライブでこの曲を聴けるのが楽しみになったきましたが

これからは同時に過去に対する感謝と尊厳を心の中に立てながら聴くことになるんだろうと思います

黒い雨を引っ提げもう一度廻る切望も気になりますね

 

 

白服参戦された皆様お疲れ様でした

 

人間の心理のプロでありながら

自分のメンタルの弱さを理由にそれをひたすら学んだのであってw

自然災害は毎度不安になります

今回は未知なことなので 本当に明日からどうなるのかわからないですが

これほどエネルギーの高いライブを挟めたことを嬉しく思います

元気でたよね

こんな状況の中でメイクして演奏して歌歌って…並大抵の体力精神力ではできない職業ですね

尊敬します

 

 

さぁ消滅ツアーがスタートしました

キズギャさんに限らず全国のバンギャの皆さん

笑顔でまたお会いしましょう

 

 

See you next gig.