SOLITUDE-klang

ヴィジュアル系オタクの冷酷で情熱的なライブレポ

キズONEMAN「地獄門 其の二」@東京キネマ倶楽部

地獄門二日目   あ   っ     っ    っ     っ          つ

2021.7/19(MON)

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7月19日はKAMIJOさんのお誕生日で毎年ここで暑い暑い言いながらKAMIJOさん見てたので不思議な気分

自宅のトイレの不具合により出社が遅れたんで昼を食べる時間もないままなんとか仕事を終わらせて
地面を這うゾンビの形相で先行物販に向かいました まじでくそ暑い・・
物販は1階の倉庫のような真っ暗な部屋のw奥の方にひっそりと聳えておりました
暑い中お疲れ様です・・・

2Daysだと老婆の脳内どっちの記憶かごっちゃになってるので間違ってたらすみません

 

キネマといえば0が出た頃の黒服限定を思い出します
あの演出の中で演奏された0は素晴らしすぎて今も鮮明に覚えています

受付に上がるエレベーターは床が十字に仕切られていて無言のまま4人ずつ地獄へ収監されました
ドリンクメダルを受け取り階段を降りると上手側に向かってフロアが広がっており
昨日のBLAZE同様床に指定されたテープの位置に立つように指示されました
上下の後方客席も開放されていましたがやはり前方はいつも通り埋まっているように見える
でも横との間に少しスペースがある感じはするので個人的には通常のソールドよりは体力的に楽でした

 

昨日も今日もステージに幕がないのでスタッフさんがチューニング
声出し及びモッシュはお控えくださいのアナウンスが流れると程なくして暗転
今日も緩やかな暗転です

あのSEが聴こえると今日もまた艶やかな和装 きょのちゃん前髪があるね
後光のカチューシャの後ろで髪を逆立ててちょっとメタルな観音様

他3人は前日と同じですが
今日はreikiさんが見えづらい反面前日よりユエさんが見えましたので調査結果を報告しますと
あの上品な羽織の下に黒いインナーを着ていますが
派手な動きで上着がはだけたらその筋肉美が露わになるほどのフィット感
口元には真っ赤なLip・・・罪深い

 

麺コがないせいかわかりませんがメンバー一人一人の登場にあまり尺をとっておらず
程なくして全員が揃うと今日の一曲目はおしまい
演奏が始まって3秒で今日は確実に昨日を上回ってくるであろう猛烈な熱量が飛んでくる
手拍子だけで過去最高値を超えてこようとする念が半端なくて
今日は一曲目から会場全体が揺れていました

おしまいが終わるとすぐさま来夢さんが首の重たそうな数珠を外して
昨日の本編ラストだった地獄を冒頭に
この曲を以って天地をひっくり返すような勢いが感じられる地獄だった
昨日も書いた2箇所の間奏部分は弦楽器の二人がそれぞれの縄張りの前方に乗り出して
ネックで僅かに客席を撫でるような動きをするのだけれど
これがなんとも魅了されるのです
昨日とは明らかに熱量が違う傷痕 来夢さんの全力のシャウトは
二日目であろうと衰えることなく鮮明で
ここまで一言も発さず通常通りのライブが進んでいくかのような錯覚

後ろを振り返りアコギを持つとストラップに頭を潜らせ
スタンドマイクの高さに合わせて僅かに体を折り曲げる
先ほどからこちらに対して横向きになり来夢さんを見ているreikiさんと
来夢さんが目を合わせると
reikiさんが銃声のイントロを丁寧に 丁寧に
その音に乗せて拳を回すようなAメロ
見慣れすぎたステージの光景だけれど
この2人の このなんてことない一連の動作をまた
こうして見ることができることがなんだか嬉しくなりました

カポでネックを挟むこの動作はきっと黒い雨なんですが
始まる前から構えてしまうような特別な空気感が漂います
reikiさんとタイミングを合わせながら今日もサビのキーで始まる歌い出し 

何っ回も何回も 色んな状況 色んな衣装で演奏されるこの曲を聴いてきたけれど
本当に毎回違って聴こえる不思議な曲
いつでもその時の”今”がそのまま歌声になっていて
それがその都度心身に刺さって染みて心がグラグラする
この日はなにか うまく言葉で説明できないんだけれど
全てが丸ごとそれとして許されているように聴こえて泣けた
何を思っている時でもいつでもこの歌声に引き戻されてしまうな

黒い雨の後は以前から盛大な拍手だったので違和感もなく
前日同様ヒューマンエラーで何かしらのスイッチを入れてると思う
お前らの覚悟を無駄にはしない と
reikiさんが奏でる音程の定まらないイントロから勇ましい歌声が響くと
とてつもない無敵感が芽生えます
無敵 音楽とライブを愛する私たちは誰もが無敵なのだ 


十五はreikiさんの前振りが無かった
平成からうまく繋がっていてこの日はこれが最善だったとわかる
盛り上がりを違和感に遮られることなく進むと
後ろできょのちゃんが立ち上がり大きく手拍子をしろと先導しているのが見える
これがMr.BIG MONSTERの入り方なのね と会場がインプットすると同時に
客席はヘドバンで咲き乱れました
昨日はイントロが下手モッシュ上手ヘドバンで死骸と同じだったけど今日はイントロも全員ヘドバンだった
これが最終形態なのかな
珍しく少し音程を外していたように聴こえたけどサビで合わせていて
どちらにしろこれはめっちゃ盛り上がるしかっこいいし楽しいです

ライブの前半にくることが多いステロイドを今から 
前日のオープンに巻き戻っていくようなセトリ ということはラストを0にするのかな
4月に聞いた振りで懐かしささえ覚える前振り
救われたいやつだけ着いてこい 豚
お立ち台に乗ってこちらにケツを向け突然のおしりダンスを披露するreikiさんに
来夢さんがこうなりたいか?と 誰を指したのか見えなかったけど
reikiさんがすぐさまお立ち台から飛び降り 来夢さんのマイクに向かってなりたくないっ!なりたくないっ!

そんなに嫌なのか
己の技術を見せつけるべくセンターのお立ち台で技術よりケツで客席を魅了するギタリスト
終始笑顔が絶えない楽しい豚でした


ミルクは来夢さんがタイトルコール
手拍子しかできない世界でその手拍子こそが映える曲になりましたね
ライブでのノリもだいぶ板についてきました

そして更にライブ序盤に巻き戻るような錯覚を起こす
このタイミングでライブがこれから始まるような雰囲気ができるのもキズ特有というか
流れが固定されていなくて面白いのにちゃんと最後は締まるからすごい

が最後になる時は後半の麺コが入っていた箇所で来夢さんがその時の思いを届けているように思いますが
この日は来夢さん お立ち台で客席を広く見渡しこう叫んでいた

よく来たなぁ

よく来たなテメーら

愛してるぞー

愛してるぞー

この人の言う”愛してるぞ”は見るたび聞くたび息苦しくなるほどの深い情愛が見える
隠していても真っ直ぐに届いてしまう瞬間

本編を終えると客席を睨みつけるように隅々まで見渡して袖へ捌けていきました

 

~アンコール~

 

本日も手拍子を揃えることでアンコールを届ける客席 うたえ! うたえ! 
どこからか響く大きな拍手に合わせては崩れ 合わせては崩れを繰り返し
客電が上がると再び大きな拍手喝采 

はい鳴り止まない拍手 

はい後ろでスピードアップ

はい パンパパパン←ちゃんと足でダンダダダンもやってた

完璧だよきょタモのすけさん

完成度高すぎるよお客さんもさ 練習した?

ちょっと芸人の顔つきになってるよ

和装だしバカ殿のコントかと思ったわ

今はまだみんな知ってるけどそのうちこれが通じない世代が出てくるのかと思ったら震えた

 

今日気付きました 拍手って・・ 怖いんだなって・・・

怖いから出て来ました・・

 

それで15.2から始まったアンコールなんだけれど
15.2はもちろんすごく良かったんですけど
地獄のカップリングにこんな名曲があったのをすっかり忘れていた

弱者の行進

 

ブログを書くまで黙っておけませんでした

 

あの疾走感漲るイントロの最初の2小節って2小節なのかは知らんけどw
ベースが入らない出だしでユエさんが両手でベースを持ち上げて艶やかに衣装をはためかせくるくると回転の舞を見せていたわけなんですが
他3人に比べるとあまり派手なパフォーマンスをしない印象だったので意外すぎて
えーーー!?幻覚? えーー?????
世界各国のどんなフィギュアスケーターよりも美しく華麗
あれ毎度やってくれるのかな 
ここの記憶しか残らんかったのでちゃんと曲を聴きたい(笑)
ノリが良くてこれもかなりライブ映えする印象
とにかく落ち着いてもう一度(笑)七錠のどこかで演奏されるのを楽しみにしています

 

私の記憶が確かならここでラストー!って言ったと思う十七
昨日と同じようにユエさんと来夢さんが背中合わせになり
reikiさんがこちらを向いてギターを弾く 

横向きになった来夢さんはマイクのスタンドを傾けて
最高音を出す時には頭を傾けて大口を開ける

いつしか見慣れてしまったプレイスタイル
久しぶりに見るとそれが懐かしくも思えて
張り裂けそうな歌声を聴きながらステージ全体を広々と視野に収めてみると
私はこのバンドが好きだなぁと 
思いました

 

さっきラストって言った気がしたけどそれは空耳で
が始まりました
こんなのがアンコールで聴けるとは 
来夢さんの異常な歌唱力を堪能できる時間

夢が終わるとユエさんがきょのちゃんとこ寄ってって何か喋ってる
きょのちゃんが大きく口開けて何か言ってるね

何やるんだろ

ダッダダダダ どーなってるの!?と聴こえると声がなくとも客席が大喜びなのがわかります
開演前に少しお話しした「今日キズのライブ初めてなんです♡」って言ってたお姉さんがガチジャンプ ガチヘドバンをキメていたのがハイライトでした
へのへのもへじはもはやご褒美曲

 

東京   の出だしっぽいフレーズを
reikiさんが弾きながら来夢さんの耳元で何かごちょごちょ言ってるのが見えます

うんうんと来夢さんが頷くと2人は離れ
小首を傾げてreikiさんを見る来夢さん
そのままreikiさんのギターだけに乗せて最初の4小節を歌い上げ

最後だ!と リズム隊が入り 東京が演奏されました
これがほんとに良かった

ああ全部全部何もかもこれで良かったんだっていう
あの曲そうゆう包容力がある

アドリブでやってるのかな できすぎたラストでした

 

こんな世の中でも ライブをやる意味があるって

大切だって

わかりました

 

って どこかで言っていました
そういえば マウントレーニアでワンマンをした頃は
そこに迷いがあったようでしたよね
私もライブがない生活に慣れていたし それで大丈夫だったんですけれど
音楽界大恐慌とも言えるこの一年半を乗り越えて今また活動をし始めている数々のバンド達を見ていると
音楽の底力を感じるし
人生を変えることができると思うし
国境を越えるとも思う
VRがスタンダードになろうがなんだろうが
音楽を通した生のエネルギー交換の場は絶対に失くせないと実感します
ライブはその一本一本がステージと客席で対話をしながら創る 
二度と同じことができない一つの作品だから
本当に今この瞬間を生きることができるし
感じることができる
これ以上ない愛の交換場なんだと思います
だから音楽馬鹿は無敵なんです

アンコールを終えて

超かっこいいバンドになるわ

ありがとう

 

と言って潔く去っていきました
これ以上かっこよくなったらギネスです
更に上があるというのなら是非ともそれを見せて欲しいと思います

 

【Setlist】

おしまい
地獄
傷痕
銃声
黒い雨
ヒューマンエラー
平成
十五
Mr.BIG MONSTER
ステロイド

ミルク
蛙-kawazu-
0


~アンコール~

 
15.2
弱者の行進
十七

へのへのもへじ
東京

 

 

【追記】

そうか  アンコール終わった後にピックとかタオルとかペットボトルとか投げれないんだよね

拍手を浴びながら捌けてくしかできなかったのか

何か物足りないというか締めきれてない気がしたのはELISEやってないだけじゃなくて最後のそれがなかったせいかもしれない

 

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ライブ中にまったく告知をしないでおなじみ

 

 

 

 

また買ってる⇓w

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バンTでライブを見たのは7〜8年ぶりかもしれない

 

 

これは私だけの感覚かもしれないので
巻き込まれないで欲しいんですが
対バンイベントから3本のライブを見るに
キズ特有の異常な緊張感がなくなった

開演前の張り詰めた空気はドームでX JAPANの公演を待つ時と何ら変わりなく(笑)
とても小箱を回っているバンドを見ているとは思えませんでした

今まではそれが何よりもの魅力だと思っていたし
近しい界隈の様々なバンドを見る中で明らか抜きん出たすごいバンドを見に行っていたのだけれど

この二日間はただ自分が好きなバンドのライブを見て幸せでした

 

ダイソーの社長は
もう潰れる  もううちはダメだ と言い続け48年 年間5000億を売り上げる企業に成長しました

ならば常に最期は見えていると言いながら気付いたら10年経ってました みたいなバンドだっているかもしれません(笑)

儚さは変わりなくいつまで観られるのかという期間限定のような感覚はあるんだけど
久しぶりに見るライブハウスの中での彼等にはホーム感を覚えてしまい(笑)
冷酷で薄情な私ですがここまでくるとそう簡単には離れられない予感がしてきました

私はこのバンドが本当に好きです

 

七錠は全部行きたかったんですけど全部は取れなかった笑
現在のところ2箇所行く予定です

キズは出ませんがバグサミは今年も参加したいと思っていて
こちらは一般発売を待っています 

びじゅある祭はジグザグが出る日が落選しているのでこの後また頑張ってみます

 

本日もお読み頂きありがとうございました

 

See you next gig.
THANXXX!

 

 

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