SOLITUDE-klang

ヴィジュアル系オタクの冷酷で情熱的なライブレポ

アルルカン live tour 2022「MONSTER」TOUR FINAL@恵比寿LIQUIDROOM

このツアーが良いものに違いないことはアルバムが出た時からわかっていたんですが

ザアザアと結構被っておりw行けそうなところはソールドしてたりで結局FINALになってしまいました

コロナを味方に勢いを増すアルルカン 無事開催されたMONSTERツアーFINALは

期待を大きく上回る 向こう数日間余韻を引き摺りそうなすごいライブでした

特に本編ラスト2曲の会場全体の空気はしばらく忘れられなそうです

 

5/4(昨日何曜日だったっけ?w)

曜日感覚なくなってる

もう一生会社行けない

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開演前からっていうか会場着く前からなぜか緊張するライブってバンド側が相当の気迫でスタンバってて(緊張してるとは違う)それが遠隔で届くからだと思うんだけど

Xのライブ前くらいソワソワしながらw

分散入場のおかげで間に合いました よかった

計算された段取りではあったと思うんだけどそれに伴う導線が整っていなかったのか開演時間までに入場終わらなかったですね(笑)

ライブハウスにめっちゃ人いることに感動 笑

キャパ100%ではないですがリキッドってそこ立てるんだ?って箇所まで解放されてました

15分ほど押して暗転

 

MONSTERのジャケットの上にロゴがプリントされた巨大なバックドロップを背に

全身黒の楽器隊が揃ったらあれ

祥平さん髪短い 

黒髪で短くてメイク薄くてもヴィジュアル系だなんて さらには背も高くてベースもあれだけ弾けるんならせめて妙に声が高いとかどっか残念であってほしい

全員黒で落ち着いた衣装なのに広いステージで十分に映える華やかさがあるのは着飾らなくても身に着いているトーンのせいなんだろうな

客席の手を叩く音が更に大きくなると暁さんの姿

短い金髪に黒の上下 至ってシンプルなのだけれど

彼が現れた瞬間から会場の空気が変わるのを感じます

お立ち台にゆっくりと上がり 下手から上手へ客席を見渡すと ボーカルとギターで始まるMONSTER

堕門ちゃんのドラムが入るとライブが始まったという実感が走りスイッチが入ります

ワンマンを見るのは6年振り 体型はほとんど変わらないのに

ちょっとやそっとでは怯まない逞しさが伺えてこちらも全身を預けられる

テンポが変わるサビであれだけの人数が早くも一体となった感覚がありました

とどめを刺して と 張り裂けるような声でタイトルコール

祥平さんがアンプの上に立ってみたり 堕門ちゃんの前に集まってから全員前に出ては照明を浴びて光ってみたり

どんなタイミングのフォーメーションもキャリアを感じさせるナチュラルな美しさ

最近のライブでもよくやっている「私」と”理解” 曲調といいお客さんのノリといいこれぞアルルカンな耳慣れた音と景色に

ここに自分の居場所があるという安心感が得られます

MONSTERの中で異彩を放っていたbash脳down 生を観て見たかった曲の一つでした

ヘドバンからヒップホップにwなる箇所は想像通り全員が掌をステージに向けてリズムを取り

後半入ってくるギターはベタなロックのリフだったりしてジャンルさえごちゃまぜなものを暁さんの声でひとつにまとめ上げてしまうあたり間口の広さを感じます

墓穴が5曲目に

バンギャの血が騒ぐ疾走感にフロアの熱が爆上がり 

最近は哀愁歌謡ベースのV系もちょいちょい見るけれどこの声が元祖だよなと

奈緒さんの長いソロは余裕があって 8年間弾き続けてきたバンドとダメ人間との歴史が音に乗って届くかのよう 名曲

 

許せなかったことを忘れるな

護れなかったことを忘れるな 怒り は確か世界がこんなことになる寸前に発売されたシングル

あの時暁さんは”自分の大切なものを傷つけられたらちゃんと怒れ”って言ってた

反論されても馬鹿にされても自分の本音を認めていくことで 

彼等もここまで来たのかもしれません

 

アルルカンですよろしくお願いします

なんか手拍子デカくない?(音が) 

祥平さんのとこ行って 髪短いよ ヘイ:(うん)(にこにこ)

切りすぎることだってあるよなぁああ?????客席拍手:切りすぎてないよだいじょぶかっこいいかっこいいw

そこから自分の前髪も切りすぎたことをナチュラルに煽りに混ぜ込んでた(笑)

FINAL前に髪切りすぎた祥平さんのソロから始まる空に落ちる

知らない曲だったけどいい曲だし”空に落ちる”ていう表現はここ界隈だからこそ伝わる感覚である意味でのスノップ効果(笑)

エレジー 証 いばら姫 とMONSTER収録の曲が続くセクション

記憶では”空に落ちる”から(?)”証”まで振りがなかったような気がする

 

サイレンに入る前に

悔しかったり イライラいしたり 

でも まだ声が出せない 

その思いを拳に乗せて届けてこい 届くから 絶対届くから 

ぜんっぶ受け取ってやるから

暁さんが叫んでた

刺さる言葉を選んで言っているわけでも FINALだからこう言ってるわけでもなくて

この人はその全責任を負う覚悟で曲前の台詞を叫んでると思う

その一言一言を拾うと胸の奥にこみ上げる何かを感じるのは

暁さんの責任感と覚悟が伝わるからなんだ

数十人の社員を抱えた上司だって一人の責任も取らないのに

そこらの大企業を上回る人数の想いをひとりで背負おうとしてる

 

この後会場限定で配布されたリブラが演奏されましたがこれがかっこよくて

どんな壁さえもぶち壊して突き進むアルルカンとダメ人間の姿が目に浮かぶような勇敢さを覚える曲でした

 

今日 ここを選んできてくれて ありがとうございます

 

もっと大きいとこでやりたいなと思って

MOSTERツアー回ってたんだけど

   生きてる って 感じられるツアーでした

進んでは壁にぶち当たって また進んでって その繰り返しで

すごく大事なことに 気付かされました

 

僕はよく”みんなの人生を狂わせに来ました”って 言うんだけど

人生を狂わせるって 

みんなの 人生に割って入って

泣きたい時とか 決断する時とか 笑いたい時とか?

そうゆう時に 何か与えられるバンドになりたいって思って

ツアー回って その覚悟ができた

何か受け取ってくれたから 来てくれたんだよね?

・・・ボランティアじゃないよね・・?

 

いつになったらこう 幸せな状態でライブできるんだろうねって

思うけど

ライブハウスに来る人ってやっぱり どっかおかしくなって

来るんだと思うから

そうゆう場所になれるように

君たちが欲しがってるものを 僕は必ず持ってるから

しっかり受け取って 帰ってください

 

 

ブルーキャンディーには

”死ねといわれても嗤われてもそれでも生きる僕らよ”っていう詞があるけど

この日見たアルルカンは死ぬ気通り越して死んでも自力で生き返ってステージに立つ勢いだった

勇ましい表情は 打たれても打たれても敵に向かい突き進んでいく戦士のようで

今のアルルカンに正面から太刀打ちできるバンドはいないと思うほど

 

絶対ライブがかっこいいと思ってたTARANTULA

この曲はリードギターが來堵さんなんですね

イントロ~Aメロに2323の手拍子が挟まってたのが意外

ギターの音が攻撃的でかっこよくて

サビのコーラスで一旦まとまる感じもたまらない

ライブが後半に差し掛かってきた雰囲気が増してきて熱くなる曲でした

好きすぎてもう一回聴きたい

 

頑張ってとか 大丈夫だとか そんなの聞かなくていいから

俺が言ってやる 負けんな! ”ダメ人間”

反社会的でどこにいてもはみ出していてクズ扱いされる私達に生きる権利を与えてくれるダメ人間

ダメなまま生きて 戦って 泣いて怒ってでもそれを隠して

毎日苦しいけど

ここに来る人達は皆きっと同じ思いをしているんだよね

クソばっかりだよな!?と中指立てるダメ人間たちを認めるように照らしていた照明が少し緩んで

現実を見ることは大切です

でも夢を見ていなければ僕は生きていけません

手を伸ばして

みんなに見えるように 大きく旗を振るから

その目で見て 良かったら着いてきてください

安心してください 

必ずその気にさしてやるから

 

旗のもとに

広い会場にハンドクラップと來堵さんのギターが響く

この曲が本当に素晴らしかった

セトリのこの位置に来るのもわかっていたし 一体感ができるのもわかっていたのに

とてもそんなスケールではなくて

こんなにたくさんのダメ人達を引き連れて 

もうとっくにボロボロなのに

矢が刺さったまま傷だらけの身体で凛として先頭に立ち 

強い表情で大きな旗を振っている姿がかっこよすぎて涙が出た

細かく変わるリズムに合わせて振りを変える客席が

文字通り暁さんの掲げる旗に着いていっているかのようで

一体感なんて言葉では収まらない壮大な光景

アウトロのドラムとハンドクラップを追うように流れるピアノの音

世界の終わりと夜明け前

 

気付けば声が出せないまま2年が過ぎていた

私達にはライブがなくても生活というものがあるけれど

生身の人間相手の職業の人達にとっては生活そのものが抜け落ちたようなもので

あの頃のライブを思い返すと

こちらよりもバンド側がフラストレーションに満ちていて

今までのバランスが崩れてしまったように感じたこともありました

ライブがない世界に慣れ始めて 今まで通りなら見たいけど

このまま無くても生きていけると思った

ちょうどその頃に公開されたのがこの曲のMVでした

あれから1年経ってないけど

いつの間にか客席とステージの温度差はなくなっていて

歓声やモッシュがないままあの頃と同じように心底楽しめる空間が出来上がっていた

でもそれは勝手に戻ってきたわけじゃないよね

 

私が見ているのはほんの一部だから 

他のバンドがどうしていたのか把握しているわけではないけれど

彼らの先頭に立ちずっと旗を振り続けていたのが

新木場の「暴く」で”世界の終わりと夜明け前”を披露してからのアルルカンだったと思っています

 

世界の終わりと夜明け前を歌い上げると

ステージに向けて掲げたすべての手を左手でなぞるようにして口に含む仕草を見せる暁さん

みんながくれる拍手とか 目線とか

俺今までちゃんと見れてなかったんだなって

思って

ずっと自分の事しか見ないでやってきたけど うん・・

時折手で顔に滴る汗を拭いながらお立ち台にしゃがみ込み

今 すげぇバンドが楽しいです と砕けた笑顔を見せる

だからって今すげぇハッピーですありがとうなんて言うつもりは全然ないです

・・言葉にするとなんでわけわかんなくなっちゃうんだろうね

 

ツアーやります

今回と同じくらいのキャパかな・・少し上げたとこもあります

冬に大箱やるって言ったでしょ?

9周年・・・だっけ・・・?

奈緒:9周年 ですね

・・・今日MCなかったね笑

確かにw

FINAL 11月 11月26日に 豊洲PIT

やります

なんで豊洲PITかっていうと日本で一番大きなライブハウスだからです

 

先日なくなったZepp(2709)より大きいみたいだね(3303) 

椅子がない時行ったことないから知らなかった

 

豊洲埋める気で行くから 

と 始動間もないバンドがAREAを目指すかのような口ぶりで宣言して

ステージを去っていった

 

~アンコール~

 

Tシャツに着替えたヘイさんと暁さん

あと一曲だけ やらせてください と暁さんが言うと早速祥平さんがベースを弾き始め

いや無理だって 俺でもわかるわ

奈緒さん 堕門ちゃん來堵さんがステージに揃い

なんか ファイナルって感じしないよね

あこれは新しいです とバックドロップを差す

せっかくなんで一言ずつ 

 

奈緒:え~ 今日はありがとうございました

初めてリキッドでワンマンした時のこと 思い出しながら

弾いてたんだけど

そういえば渋公(でワンマンやるってそのリキッドで言ったらしい)って言った時

キャーって 嬉しい悲鳴に混じってえええええ?っていう不安の声も聞こえたなと思って(笑)

今日はね 今豊洲って言った時 声はないけど

拍手だけど 不安の声じゃないのが伝わりました

埋めに行きます

ヘイ:え~ 豊洲PIT 11月で9周年なんですけど

俺なんか今日勝手に周年の気分になっててハハハハハハハハハハ

 

堕門:えーと まず豊洲PIT決めさせていただいて

みんなそれ言うやん

すごい楽しみな気持ちと

さっき暁が 今バンドすごい楽しいって言ったのもすごい納得できるし

これから 楽しみにしててください・・・!

來堵:みんなええこと言ったから俺シンプルに・・

ここにいる全員連れていけるんでしょ?すげぇ楽しみじゃんそれ

 

今日ここを選んでくれて ありがとう

君たちの未来を全部もらう

僕の未来全部あげるから

これからここにいる全員 引き摺りまわします

豊洲埋めるから

 

見てろよっ!!!!

 

Eclips

”この場所から高く飛べる”と歌詞に込めた

当時の思いは届いたんだろうと 見てる側は思うんだけど

これからまた大きな夢を持って 新人バンドみたいに剥き出しの野望を持って未来を睨む

手扇子が舞うフロアが もっともっと高く飛べるようにと手を貸しているように見えました

 

【setlist】

MONSTER
とどめを刺して
「私」と”理解”
bash 脳 down
墓穴
影法師
怒り

空に落ちる
エレジー

いばら姫
サイレン
リブラ

ビロード
ブルーキャンディー
TARANTULA
わかれうた
ラズルダズル
ダメ人間
旗のもとに
世界の終わりと夜明け前

~en~

Eclipse

 

 

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あの新木場からずっとアルルカンの強さが目立っていたので

MONSTERが最高傑作であることも

そのツアーが素晴らしいものになることもわかっていました

でもそれは通常ならFINALで一旦ゴールです

とんでもなかった(笑)

先ほど”傷だらけの身体で先頭に立っている”と書きましたが

その姿が本当にMONSTERそのもので

このツアーの告知の時に暁さんがインスタに綴っていた言葉

そのままの姿で開演し

ライブが終わる頃には全身の傷さえ治癒して

一回りも二回りも強く大きくなって袖に捌けていきました

築き上げてきたものを捨てているわけでもないし

失うものがないというスタンスでもないのに

8年間の活動を経てあれだけの決意をメンバー全員で固めるというのは

並大抵の覚悟ではできません

旗のもとに~世界の終わりと夜明け前の会場の一体感は

今まで感じたことのないレベルで あの場にいないとわからない

言葉では例えようがないほどでした

彼らの強い意志と責任感があの場にいた全員に届いたのだと思います

まさに ダメ人間とバンドで創り上げた最高傑作であったと感じます

 

生きていると苦しくて悔しいことの方が多い

でもそんな辛い日々がなければ

大好きな音とバンドに身を委ねる時間が大切で愛おしい

あの特別な感情を知ることもできない

だったら幸せじゃなくたっていいし

今のままの自分でいいと

ヴィジュアル系の音楽に救われた日のことを思い出した日でもありました

 

あの場に身を置くことができたことをとても嬉しく思います

ありがとうございました

 

新ヴィジュアルはVOGUEのページをめくると現れるLouis Vuitton ニュールック(笑)

 

 

******************

・・5/30のビッキャが気になってきたけどw

 

コロナ禍に入ってからビラ配りがなかったので

フライヤー受け取るのも久しぶりな気がします

DAMILA は 5/25(水)二万電圧で無料ワンマンがあるそうです

こうゆうの捨てちゃうとね いつかハマった時後悔するから(笑)

何があるかわかりませんのでw

DAMILA official web site

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しばらく引き摺りそうなのに明後日またライブなんですがw

俺クラスになるとフィルターを取ったり付けたりすることができるので大丈夫です

心のどこかで現在の本命よアルルカンを越えてきてくれと思ってはいるけど(笑)

明後日は晴れたらいいなツアーFINAL 楽しみです♪

 

 

See you next gig.

 

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最近なぜだかアクセスも拍手も増えていて下手なこと書けんと思ってます(書くけど)

ありがとうございます!

 

※MCとして話している時間以外にもなんどか言葉を聞くことができたので

どこのMCかは定かでなく覚えていないところは私の勝手な解釈で記載しています

なので実際のMCとは異なります

 

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