SOLITUDE-klang

ヴィジュアル系オタクの冷酷で情熱的なライブレポ

キズ ONEMAN TOUR「切望」@郡山HIPSHOT JAPAN

1月の郡山とか雪で行けないんではという心配を他所に

ギリギリ上着なしで箱に着ける気温で良かったけど深刻な温暖化を肌で感じながら

 

1/11(SAT)

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今年もライブ初めがキズ(昨年も)しかも遠征

もはやライブというより遠征が趣味かもしれない 

新幹線乗り過ぎて出張族のようです

 

消滅ツアーのファイナルを残して切望ツアーが始まりました

HIPSHOT JAPAN初めて入りましたが

ここドリンクが入場時強制交換のようなので行かれる方はお気をつけください

ペットボトルか缶の酒類ですが通常のサイズですので邪魔っけよ 

 

おそらくフロア後方が開放されていない状態での公演だったと思うのですが

ステージが低いので来夢さんの渋いギターはあまり見えませんでした

段の上で見れたらよかったですねー

 

いつもステージ上でその日一番エネルギーの高い人にどうしても視線が乗っ取られるんですけれど

これは人間の本能なのかもしれないから

私と同じこと感じた方絶対いらっしゃると思うんですが

きょのちゃんばっかりに目がいってしまって 

分解して解説するまでもなくカッコ良かったですよね今日異常に

なんか 絶対変わったあの人

 

キャパ500の割にはステージはそんなに広くなく後方に向かって狭くなる構造

バックドロップは黒地に白で”キズ”と書かれただけのシンプルなもの

メンバーは消滅の黒から一転 黒い雨アー写の真っ白いスーツに身を包みreikiさんからステージへ

 も この時点で違ったもんきょのす 

黒髪をワンレンにセットして サッと後ろにフラす動きでお顔全部見えたりするんですけど

その気合いも相まってかただひたすら可愛いの時代は終わりを告げたように思えました

と思ってたら来夢さんがより大惨事の状態で登場

来夢さんだけ白シャツ+黒パンなんですがシャツが以前の血飛沫ではなく

からしっかりと血を浴びているので相当な惨劇だったと思われます

 

早速アコギを構えたので何かと思えば割とレアな中庭スタート

照明の関係なのかわかりませんが今日はいつになくメンバーさんの表情がよく見え

今から気持ち悪いこといっぱい書きますのでなんとか最後まで耐えてください

”戻れない 過去には” の後にうわわああってシャウトするでしょ

小刻みに顔を震わせながらシャウトしてるんですね

全力だからの物理的なものなのかもしれませんが

それが気持ち悪くて最高に狂っていました

その後も何度もそのようなシーンがありましたが

これほど観てるのに見る度初めて見る何かに気付いて解説が追いつきませんw

 

そしてもうおしまい 

2曲目にして早くもフロアが一体と化しってか今日客席の声がデカい

メンバー登場時の麺コから思ってたけど

おしまいAメロの来夢さんとの掛け合いんとこお客さんの声がすごいdBで

巻き込まれたせいで私明日声出ないかも(翌日:声出ましたが喉痛い 笑)

すげーなうるせーなと(褒めてる)思いながら  や

やっぱりきょのちゃん 音も違う気がする(笑) 慣れない箱のせいか・・?

ヘドバンしてて見てない時でも足元からズンズンと心臓に響く耳慣れた音

なんだけども 

なんだろうか ボーカル以外のパートでこれ思うの初めてなんだけど

ドラムの音からも熱量が溢れてるといえばいいのだろうか

もうこのボーカルしか勝てない

他の人が歌ったらドラムで全部消されちゃうよ 音量の問題じゃなくて

蛙だけかと思えばステロイドから後何聴いてもそれ思った

 

歌がうまい ←いっつもおんなじ感想が出る

表現力が半端ない

クリーンから突然の叫び シャウト というより”叫び”からまたクリーンに戻る

その切り替えの時の派手な表情の移し方は実に見応えがあり

この曲が聴けると満足度が上がります

他のバンドにこんなクオリティーで聴ける曲がないという技術的な理由でもあるんですけど

この曲中私はいつも呼吸をしておらずw

曲が終わるとはあああああっと深いため息が出ます

 

銃声〜黒い雨 

夢 もそうなんですが

全身と幾つもの表情を使い ボーカリストというより”演者”のような印象を受けるアコギパートの楽曲達

いつも表情まで見えない位置にいるからなのか 白塗りのため読み取れなかったのか

わかりませんが

特に強い眼差しで訴えてくる黒い雨は

時折見せる笑顔のような柔らかい眼差しが優しく挟まれ

いつになく折れないメッセージとしてフロアを包みました

本当になんの語弊もなく聴くたびに違う表情を見せる曲です

 

ELISE〜豚 盛り上がってましたね〜

豚ではいつものように曲前にアレンジが入りその後久々の”豚共〜〜

拳ヘドバンで耳栓がすっ飛びました

ふとステージを見上げれば真冬にも関わらず豪雨に打たれたかのごとく濡れ髪で顔を隠すreikiさんの無邪気な口元

ニッコニコしたかと思えば瞬時にはみ出たリップを大袈裟に動かし

すかさず煽ってきます 

彼もまたボーカルかのような豊かな表現が魅力的で見逃せないため拾うのが大変です 

目が8個欲しい

この曲あたりから若干 酸欠感ありましたよね(笑)

暑すぎて久々に汗だくになりました

 

reikiさんは豚のアウトロからフロアの麺コを引っ張り来い来いと煽っていたかと思えば

十五のイントロに入るので静かにしろとw人差し指を唇に当て下手側に身を乗り出し

イントロの最後姿が見えなくなったけど(笑)床に寝て弾いたのかな

ユエさんも後半に向けだいぶ乱れ髪に

汗ひとつかかなそうなイメージだったんですが 

最近はウェットに乱れた前髪の隙間から覗くクールな視線と

その髪をスっと左耳に掛ける仕草にこちらもいちいち爆発を起こして身が持ちません

 

最近この曲の心音が自分の鼓動と共振しているような気がして(笑)

妙な全体意識を感じて覚醒しそうになりますw

後半の声出しパート 今日はここに男女棲み分けコール&レスポンスが挟まれました

本当地方でも男性多いですよねキズは

髪が短かかろうと女の子たちの動きを真似て

こちらもまた必死にステージへ伝えようとする姿を見ると誇らしく思います

こうゆう男の子たちがもっと増えたら楽しいですね

 

どこだったか来夢さんが

あの・・ すごい  声出してくれてる人ならわかると思うけど

今日 めっちゃ乾燥してますよね 

調子に乗ると明日ヤバいやつです

明日のことなんか考えるな w 

 

ほんとにデスボで麺コしたらいちいちむせるほどw

あっつくて湿度高いのになぜなんでしょうね

 

平成

ヘドバンに巻き込まれながら力強く芯のあるバスドラを身体で聴いていましたが

記憶では2回目のサビの前(?後だったかもしれない)の一瞬の隙に

右手のスティックをくるくるして再び激しく叩き出すきょのちゃんが今も残像が残るくらいカッコ良すぎました

可愛いからかっこいいに移る瞬間を見届けている感じ

ちゃん付けで書くのも失礼な気がしてきました(笑)

 

 

平成の終わりに来夢さんはこんな言葉を全身から吹き出させ

今日もまた私達の心の中の何かを打ち抜くのでした

その瞳の奥には死を目前にした兵士のような覚悟が見えた

 

一緒に生きてくれ 一緒に生きてくれ

たとえ醜くとも 醜くとも

一緒に生きてくれ

 

 

 

アンコール

 

reikiさんがキズパーカーを着て現れるというレアなアンコールは

本編になかった傷痕から 

 

十七

消滅ツアー 一段落で声はすっかり元通り どんな喉してるのでしょうか

今日はサビの手前まで正面を向いて歌っていましたが 

reikiさんは真っ直ぐこちらに向き合ったまま

そしてユエさんは下手袖側を向いて弾いていました

サビに差し掛かると

絡まりまくった長いエクステを振り乱し来夢さんが上手方面を向いたので

ボーカルとベースが背中合わせで演奏するという斬新な光景

この曲もドラムの音がなんかヤバかったなぁ

いつも凄いけどそうゆう問題じゃなくて 語彙が追いつかなくてごめん

所々で後ろを向ききょのちゃんにアイコンタクトを求める来夢さんに

少年みたいな純真な笑顔で応える姿は変わらず兄弟のようで可愛かった

 

息のできる死骸

私の妄想でなければ

イントロベースソロ の前に最前柵に長い足を掛け少しベンベンと男前にかき鳴らしたあと

ベースのネックを立てて口元を近付け禁断のキスをする様子を見てしまったので私は心臓が止まりました

ほんとによく見えなかったので私の妄想でしたらすみませんが

その横顔があまりに美しすぎたのですが3億円ほどする名画でしょうか 

ラッセンの絵画かと思いました

 

少々久々なをハートフルに終えてラストー!天誅へ進むも出だしでやり直し(きょ)

即座にフロント3人が全員でドラムを囲い

代わる代わるシンバルやらハイハットを叩いたりそっと押さえたりといった集団リンチを行い

ここで来夢さんが喋り始めました

 

ですがいつものようにMCを聞いてられませんでした

それには重大なワケがありまして

来夢さんが大事っぽい話をしている最中に

ユエ様がそっとベースを置きそしてジャケットを脱ぎ始めました(事件です) 

ヴァザーっと床に脱ぎ捨てることもなく

それはまるで愛妻の腕に掛けるかのようにエレガントに脱いだジャケットを置き

白シャツ姿になったところで再びストラップをくぐり

そして静かに腕まくりを始めました

胸元まで開いていたボタンは第二ボタンあたりまで閉められてしまいましたが

その一部始終をメガネの縁を持ちノゾキを行う変態の目つきで凝視していましたため耳の仕事ができませんでした

申し訳ありません 

 

僅かに残る記憶を繋ぎ掻い摘みます

 

 

バンドっていうのは

伝えるってことを 全力でやってくもんだと思ってて

そうゆうバンドと 一緒に やっていきたいと思ってるんだけど

なかなか そうゆうバンドに出会えなくて(←うる覚え)

 

Twitterでも言ったけど 

俺人に理解されないもんいっぱい持ってて

多分ここにいるみんなも そうなんだと思うけど

向き合ってくれる人たちには

諦めずに 伝えていきたいと思います

他はどうでもいいや 笑

 

・・暗いなぁーーー!(自分で言った)

だから俺しゃべるの嫌なんだよ・・・

 

バンドって 

バンドって 永遠じゃないんだよ

俺だって 伝えたいことなくなったら

辞めちゃうかもしれないし

”なくなったら”のとこ噛んで自分で突っ込んでた(そこ噛む要素あるかな?)

俺たちが なんでこの曲を歌っているのか

それだけ 持って帰ってもらえたらと思います

答えは自分で見つけてください

 

 

そしてだから私はキズを見始めたらキズ以外が見れなくなったんだと思うんですね

そもそもの目的が違うんだから当たり前や

今までほとんど 本当見てきた9割のバンドの目的(というか目標)が

”出来る限りの大箱を埋めること”なんだろうと思うんですが

キズに限ってはそこ 興味ない(笑)

私達の前にいつも何かメッセージを持って現れる それだけ(それだけ)

かっこ悪く見えても動員が増減しても多分目的は変わらないんだよ

だからやっぱり 洗脳とも違う

いつもの”ハマってる”ともちょっと違う

こんなの見てたら他のバンドに同じように魅力を感じるわけがないなと

最近自分の中で割り切りました

どんなにかっこいいと思うバンドでも

音楽を通して自らを赦そうとする の壁を越えてきてくれないと

私の中ではこのバンドの醸すエネルギーには並ばないんだろうと思います

※ちなみに私が見ている残り1割のバンドは”続けること”が目的だと思います

  

知ってる限り 金爆が同じようなスタンスだったかもしれない

彼らが毎週PHASEでライブしてた頃w2回しか見てないしMCで聞いた訳じゃないけど

”伝えたい”じゃなくて自分たちが楽しいことをしているだけだなと思った記憶がある(これは売れる法則です)

 

 

【Setlist】

中庭

おしまい

蛙-kawazu-

ステロイド

銃声

黒い雨

ELISE

十五

0

平成

 

~en~

 

傷痕

十七

息のできる死骸

天誅

 

「これからも一緒にすごい景色作ろうぜー」じゃなくて

「いつ辞めるかわかんないけど向き合ってくれる人には伝えます」って

こんなことライブで言うバンド見たことない(笑)

更には誰も動揺しないフロアもすごいw

客席 そこは母なる大地

 

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パーカー売り切れ(泣)

 

広島長崎の日がどうしても休めなく

有給越えた私が休めないというくらいなんだから本当に休めない(笑)

ああ悔しい

 

ということで次回はおそらくE Xです

個人的にはこんなバンドが新たに出てくることを期待しているんですが

今のところキズしかいませんので

しばらくここに専念

 

 

俺らの仲間見つけたぞ

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ドリフの雷様コスに見えるお年頃

今から東京に帰りますまたねぇ~ノシ

 

See you next gig.