SOLITUDE-klang

ヴィジュアル系オタクの冷酷で情熱的なライブレポ

12ヶ月連続コンセプトワンマン「東京十ニ心中」 【六月心中】-マザレナイ-ラブレター-死んじゃったポチの話-@原宿RUIDO

原宿ルイード 新旧含めて初めて来たんだけど

ニコニコ本社だった建物の地下なんですね

てゆうかここ大昔アイドルワンダーランドっていうタレントグッズを売っている建物で

当時も同じ場所に赤い旗があったような

洒落た建付けでバーか何かだと思ってたけど

そしてこの向かいだったかな  "バレンタインハウス"という とんねるずの(笑)お店があったっていう

誰も共感してくれない老婆の独り言…

バンドブームの頃はギャではなかったので竹下というとタレントショップだらけだった更に一時代前の印象が強くて悲しい

 

6/14(FRI)

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1Fにドリンクカウンターと物販 階段を降りて地下にフロア

四隅が90度じゃない四角なので(伝われ)上下に死角ができる 上手はわからないけど下手は縦のライン1~2列ステージ下手が見切れる構造 なのでフロアにモニターがある

後ろに2列くらい立てる段あり ステージは低いわけではないと思うけど高くもない つまり見にくい 笑

なんとか入れて良かったけどそんなわけで終始リズム隊が見えなかったので体感と推測でレポします

 

雨音BGMが涼し気に聴こえる季節になりました

無音でスクリーンが上がって一番に目に飛び込んできたのは空調にそよぐトイレットペーパーでしたがw

ステージ後ろに大きなLEDモニター 赤い電飾で「東京十二心中」

「渋谷近未来会館」の入口みたいで昭和アジアンな雰囲気 

SEなしで静まり返る中亞んちゃん 零夜さん と順にステージへ 零夜さんが声を上げて煽るとフロアの声も上がる

亞んちゃんはシャツにベスト  弦楽器隊はシャツとネクタイ

一葵さんはジャケットを着ていました

衣装に足された色は…グレーかな (チェキ並べなかったから自信ないけど)

一葵さんの左手に2枚の白い紙 

 

神様 神様

!!!!!!!!

ザアザアの名曲中の名曲 人間界からの手紙

勝手にラブレターから始まると思ってたよ

そしてザアザアの曲が諦念に満ちて聴こえる理由

わかった わかった  一葵さんの声が諦めてるんだって開始3秒で思ったw この神様 神様 がもはやすごい影響力

リズム隊の音が行き交う大型車の音 ギターは緊急車両のサイレン 点滅する信号機みたいな照明に包まれ交差点の惨劇が繰り広げられているのをどこか冷静に見届けながら

世界観の独特さに改めて気付いたりしました

あんまり聴ける曲じゃないけど 雑音ツアーの高松でこの曲が1曲目で 亞んちゃんの威勢のいいカウントに合わせてセンターから幕が開いていきながら手紙を読む始まり方寒気したからあの演出また観たい

亞んちゃんのドラムから繋がる苦しくてやり切れないイントロはマザレナイ

拳と共に叫ぶフロアの声は満員であればあるほど悲しくてたまらないね

カラカラ 名曲中の名曲(また)でレア曲 こんなかっこいい曲を隠しとくなんて隅に置けねぇぜ

諸事情で頭振れなくて悔しくなるほどイントロのヘドバン気持ちいいリズム

いつになく男っぽい歌詞 男っぽい歌い方 ダミ声と巻舌にドキドキしながら 一生懸命音を追い掛けていました

いつも余命に空耳するピーー…ていう無感情な機械音

不感症 モニターを見たらフロント3人足踏みしてる

感情鈍麻の地獄に何十年もいたから わかるよその ただ足を上げ手を振る生き方

ロボットだから 時折エラーを起こして一定の音に留まったり 進む方向間違えたり

そうゆう表現がリアルでゾッとする

 

"忘れたいこと 溜まっていく" 朗読 は キオク

亞んちゃんの静かなシンバル裁きに春さんの繊細な音が乗る それに続くこのリフ誰が考えたんだ天才か

白い光が雪のように舞うLEDのVJを背負い地声の音域ギリギリのサビを悲痛な表情で歌い上げる

ギターソロでは1人躍動する春さんが映えて

モニターを通して見る4人の姿が美しすぎた

キオクが終わると春さんがギターを置いて アコースティックギターに持ち替えた

静かにチューニングをすると 聴き慣れないベースが入る(このチューニングから曲に入ってるの伝われ)

どこかのあなたへ

今日のメインです これを聴くために仕事中に出てきてまた会社戻った

メドレーでサビだけ聴いたことがあったけどフルコーラスはなかなか演奏されることがなく

今日が初めてでした

"僕の背があなたを…"って 手で背比べをするようにするの 成長することの寂しさだけが浮き彫りにされるみたいで

親を越えていくのって 辛いよね

ソロのギターは新鮮で凄く良かったけど 寂しくて寂しくて 深い罪悪感に襲われた

これ よく冷静に歌えるなさすがプロ

向こう一週間は引き摺りそうな演奏の後

死んじゃったポチの話

黒のギブソンに持ち戻して 今度は三拍子のワルツみたいなイントロを

この連続は精神力が削がれる

一葵さんの純粋無垢な様子が眠っている罪悪感を刺激して辛い

余裕ある声量いっぱいまで使って

何かのリミッターが振り切れたかのように叫び歌う一葵さん 見ていられない

私の名前をちゃんと呼んでよ までの3曲 直視できないほどの迫真のストーリーに

いちいち引き込まれてはネガティブ感情を触発され全身が強ばって疲れた 

いつもすごいけど

観てる方の体力まで奪っていくのだから演者側今日は限界の更に向こう側で演奏していたと思う

最後に言わせて のイントロで少し安心したくらい(笑)

フロアから見るとステージが若干斜になる造りなので下手端からだと春さんの表情がよく見えたせいか

春さんが頻りに一葵さんの顔を見ていた気がした

それにしてもフロント3人がお立ち台に立つパートに来ないと零夜さんが1ミリも見えないの悲しいw

トイレットペーパーでぐるぐるの死にたい 曲が終わってコゴエさんが回収しに来ても首に巻いたまま捨ててくれ! 捨ててくれよ!

ゴミ…?もしかして(私が)未だ生を聴いたことない 多分2曲のうちの1曲

ゴミ捨ては何曜日でも

音源より何倍もかっこいい

ゴミゴミ連呼のところの塵っぽさはどのパートが出してるのかわからない(笑)シャンシャン聴こえるから亞んちゃんかな  ゴミさえも音楽にできるの?w

実際はステージもフロアも演奏に慣れているわけじゃない曲だと思うけど

自分だけが知らない曲初見のこの雰囲気

新鮮

サビが高速手扇子でスピード感あって映える

ライブでもっとやってほしいよ楽し

ポチは"捨てる"がテーマのシングルだったのかな  捨てられる方の内情の後に見限った視点からの描写は緩急キツくてさすが 

さっきまであんなに重苦しかったのに(笑)

蜘蛛の糸 左寄せスタートはぎゅうぎゅうすぎてほとんど移動できないw スルッとステージから降りた一葵さんはフロアの中毒者に紛れて歌っていました 

背が高い人だと思ってるけどその割にいつもどこにいるのかわからない

拡声器無しで最初の 感電、けがのおそれがあります。って歌ってたけど歌上手いな(n回目)

エフェクトされないと下手に聴こえそうなパートもしっかり肚に響いて上手い 

WODもちょっと人多すぎてたいして動けない前後左右移動の後一葵さん指でフロアぐるぐる時計回り!時計回り!

サークルモッシュ…?4小節だと難易度高いですw

折り畳みを1回飛ばして続ければ回れるかもしれない

上手くできるようになったら楽しいと思う けどいよいよTシャツ短パン首からタオルバンドになる w

 

あんなに重苦しい空気にさせといて笑うしかない終わり方に持ってかれるのほんと悪い男に感情を操られてる感じしかない

 

~アンコール~

 

みんな汗だくのままだけど

ジャケットを脱いで現れた一葵さんのシャツがずぶ濡れすぎて風邪ひかないか母ちゃん心配だ

アンコールでラブレターか!

サビでお立ち台に零夜さんが出てくると一葵さんと見分けがつかない 笑  今日は2人とも薄メイクで

顔が似ているとは思わないんだけど見分けつかない(きっとみんな思ってる現象)

どす黒い

初めて観た時の記憶はほぼないんだけど

AREAにRAZORを観に行った時ザアザアが出ていて どす黒いやってたの覚えてる

サビで裏声使うV系珍しいなと思ってそれここに書いたと思うけど

7年ぐらい前だからリリース間もない頃だったのかも

あの時気付いていればぁ~ってまた思うけど

7年前だと同じバンドをずっと見続けるような一途さはなかったのでw

それぞれのタイミングが完璧なんだよな

あの頃はぐちゃぐちゃのこんなデスボ出す人だと思ってなかったよ

"気が付けば"の辺りで耳慣れない同期が聴こえた気がしたけど空耳かな

度々ハウリングの音がしたりもしてた

アンコールの4曲を歌い切ると


ザアザアだ!

ザアザアだ!

ザアザアだ!

と何度も叫ぶ

自分達が一番かっこいいっていうこの自信に惚れ直すよね


6月もありがとうございました

みんなの唯一の居場所 ザアザアでした

また遊びましょう

 

零夜さんが捌けて

亞んちゃんと一葵さんが手を振って捌けた後一人ステージに残った春さんが
やっぱり最近のザアザアが一番かっけーよなぁあ?!?

これからも老害バンドを夜露死苦

昭和の硬派な族の総長感否めなくヤンキー出身のおばに好かれそうだなっていつも思ってる w

 

【Setlist】
人間界からの手紙
マザレナイ
今宵は鬱くしい
カラカラ
不感症

(朗読) 
キオク
どこかのあなたへ
死んじゃったポチの話
私の名前をちゃんと呼んでよ
最後に言わせて
死にたい
ゴミ捨ては何曜日でも
蜘蛛の糸
感電、けがのおそれがあります。

~en~

ラブレター
どす黒い
黒い猫ちゃん
ぐちゃぐちゃ 

人間界からの手紙や私の名前をちゃんと呼んでよ

カラカラとゴミ捨て…

そうそう聴けない大好きな名曲達が聴けたし

どこかのあなたへはアコギを使った演奏を聴くことができたので

個人的にかなり満足度の高い心中でした

そして バンド内でこうやってバランスを取って きたんだな

って 10年の年季を感じるライブだったりもしました

過去曲が演奏されるので毎回彼等の記憶や思い入れがこちらにも届くかのように熱くて 重くて

まさに「心中」

回を重ねる度どんどん距離が狭まり互いを背負って他に何も無い 狭い世界の中でもう  ステージしかないし  ライブしかない  ザアザアしかない

集団で共依存している独特な空気感になってきていて12月の周年がどうなるのかむしろ恐ろしくなってきましたw

 

7月心中は感情が刺激されすぎるので聴かないようにしている曲が演奏されるので今から震えてますが(笑)

有給取って行く予定です

 

金曜日池袋のこてんぱんは行けるように調整したけどソールドしてしまった(笑)

次回は30日の長野の予定です

 

See you next gig.