SOLITUDE-klang

ヴィジュアル系オタクの冷酷で情熱的なライブレポ

ザアザア主催イベント はじめまして、ザアザアです。/CIVILIAN @高田馬場CLUB PHASE

先週は零夜集会もありましたし3日間の記憶が混在しているんですけど

CIVILIAN思ってた以上に良かったので詳しく書きたくてアップにちょっと時間が掛かりました

 

CIVILIANはザアザアのスケジュールが出てから知ったバンドなので

ライブの前に少し曲を聴いてみてたんだけど

こちらのバンドさんはジャンルさえ違えどザアザアに近いというか

シンプルな構成で感情を歌っている曲が多い印象でした

 

サブスク漁って見つけたこのアルバム

「灯命」

灯命 (通常盤)

灯命 (通常盤)

Amazon

 

Spotifyでは14曲聴けるんですが

いつの間にか物語の中に入ってしまい 身に覚えのある苦悩を代弁してくれるその声にほろっと泣かされます

1曲目に収録されている 「遥か先の君へ」は 伴奏に乗せたナレーションなんですが

この曲の最後に その日の日付けが入っていて

 

2023/6/4(SUN)

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CIVILIAN

civi-l-ian.net

今日は幕ではなくステージ前に降りたスクリーンが上がり開演

ドラム(有田さん) 下手側にベース(純市さん)と上手側にギター&ボーカル(コヤマヒデカズさん)が並び

それぞれの立ち位置に就いても

顔が見えない

青白い光で照らし終始表情が掴めない演出

いかに音楽に 醸し出す雰囲気に留意するように導くかといった趣旨が伺えます

V系ではあり得ない演出に高まる期待

1曲目に入る前に ギターを抱えたVo.コヤマさんが

2023年 6月4日のCIVILIAN始めます

違う畑のバンドに声を掛けて 一緒にやろうって言うのは

とても勇気のいることだと思います

感謝を込めて

 

今日のこの日も"遥か先"へ向かううちの1日

あの曲の続きを歌い進めるかのようにして

主催バンドへのリスペクトを短い言葉に収めてから

セントエルモ の演奏が始まりました

もはやこの時点で心が掴まれる 上辺ではないとわかる 純度の高い声

イントロからいつも聴いている音と何か違う けど心地の良いリフ

リズム隊はあくまでこの人の歌を純粋に届けるために演奏され 前日のプレイスタイルとは180℃変わりますが演奏力は高いと思います

ぜんぶあんたのせい まるで人生に成績表があるかのように道徳的に生きようとする人類の滑稽さを歌っていると思うんですが

冷めた視点で客観視し皮肉めいた言葉とテンポで表現するあたりザアザアも歌いそうな内容だなと(笑)妙な親近感を覚えます

 

曲を聴き漁っていた時に感動した夜想 

歌声が魅力的ってもう一度言うんですけどw

持つ声量を使い切るかのように高音を地声で出しているんだけど

歌っているだけでひとつの物語を丁寧に紡いでいくような表現にこの方の生き様を感じてしまう魅力があります

 

ボーカルから入る曲は最初の一音を出す前の息遣いまでもが鎮まり返ったフロアに響き渡り

言いようのない寂寥感に包まれます

微細な呼吸をも含む本当 細かい部分も丁寧に歌われていて

旋律そのものも素敵なんですが

生で聴く”その果てでちゃんとあなたを選ぶ”という詞の牽引力が強くて涙出そうでした

実際に感じたことのある想いを表現しているのかな

全てが妄想や例え話ではなくて今目の前にある物語のようにリアルに感じます

 

déclassé これは文字で表現するのが難しいので

生演奏を聴いて頂きたいと思うんですが私が知ってる中ではこの曲が一番好きです

こうゆうコードなんていうんでしょうね 笑 よく聴くこのミミミミミミミミファファファファファ...

ユニコーンヒゲとボインのサビのコード・・・想定外の昭和な表現になってしまったww

間奏部分とかhideちゃんのFLAMEみたいな じんわり暖かくて優しくてなんとも言えない気持ちになる

曲が一つの物語になっているように感じるので後半に差し掛かるとボーカルも喉の限界まで泣き叫ぶような出し方をしていてたまらない気持ちになる

名曲だと思います

またどこかで聴きたい

 

一曲一曲が物語 でもあるんだけどセトリも物語に思える

一人の人間が歩いてゆく人生の苦悩と快楽とを一緒に辿って行っているような緩急を感じます

この曲を作った時は こんな曲でも歌ってないと

・・・・・

 

・・・ どうにかなっちゃいそうでした

 

という前振りの後大きく息を吸って歌い始めた メシア という曲だと思うんだけど

必要最低限の伴奏に乗って もういいから もうやめてよ と思わず言いたくなるような歌声が聴こえて来る

こんなのは人生のどこかで本気で死を望んだことがなければ歌える曲じゃない

彼らの生きて来た道のりと こちらの歩んできた苦楽が重なる絶妙な位置でずっと演奏をしている ような感じで

セトリを追って掠れてゆく高音のボーカルはさっきよりも更に泣き叫んでいるように聴こえる それはまるで時の経過と共に衰弱してゆく生体のようでした

 

音楽作って 歌ったりしてると

よく思うんだけど

いつの間にか 自分たちの知らないところで

聴いてもらえて

こうやって 声掛けてもらったりするんで

・・・

今日ザアザア 呼んでくれて 嬉しかったです

ありがとうございました

 

灯命

与えられた生を必死に生きて 生きるしかなくて 限界を超える

そして静かに眠りに就くかのような綺麗な曲

暗い洞窟の壁に流れている 人生の映画を見せられているかのような持ち時間でした

そしてそれは静かに終わりました

一人一人の人生を繋いで いつの日か遥か先の君へ

バトンを渡すのでしょうね

 

透明感のある裏声 混じり気の無いそのままの歌声 

どこか少年で 反発する青年でもあり 全てを悟った熟年でもあり

答えのない生の苦悩を表現するには純度が高すぎて

生声の刺激が強い

何かを考える前に心臓に刺さってくるようなライブでした

 

【Setlist】

セントエルモ
ぜんぶあんたのせい
夜想
エスタデイワンスモア
本当

世界の果て
覚えていようと思ったよ
déclassé
メシア
灯命

 

※セトリありがとうございました!

 

思考が止められる声は無意識に人の心を動かします

是非またV系と対バンして頂きたい たくさんの人に見てほしいと思いました

 

ライブスケジュール貼っておきます

キネマ行きたいかなちょっと 平日だけど・・・

 

 

ザアザア

xaa-xaa.com

この2日間のセトリかなり好きだったんですが

今日のこの始まり方は雑音ツアーの高松以来 これは鳥肌が立つかっこよさなのでそれをどうにかお伝えしたく

たとえ死の淵を彷徨っていたとしても絶対にレポを書かなくてはならないと謎の強迫観念に追われていました

ここ一年半で8割のライブに行っていてもこの曲の生演奏は2回目だったので(行ってないライブで1度演奏されてるので1年半で3回?)レアではあるのかもしれない

こちらは前日と同じ黒い幕でステージが覆われ 下手側から開いていってSEが鳴ると

確か板付きではなく亞んちゃんから出て来た記憶(曖昧)

1曲目は人間界からの手紙

亞んちゃんが4つカウントを打つと 一葵さんが左手に持った白い手紙(この日は封筒だったと思う)をこちらに掲げて 神様 神様  …

って演奏が始まるんだけど

神様 と同時に入ってくるギターがやばい 

「雨の日」の人間界からの手紙も亞んちゃんのドラムから入っていますが一曲目であるという この曲から始まるというのがポイント(力説)

事故現場とは関係なく走り去る車のようなベースと現場へ向かうサイレンみたいなギター 

その時の光景をバックに黒いヘッドドレスの下から世界を睨みつけるように訴える母親の姿があまりにもリアルで生々しく

今度はザアザアの描くドラマの中にあっさり引き込まれました(ぐらぐらw)

観る度絶賛を否めない名曲ですよこれ

早々に感情が動かされているというのに続けてマザレナイ 

こんなに哀しいのに抑制できない感情を拳に乗せて

この曲のどこかで一葵さんがマイクをくるんて回してキャッチしてた(って下書きに書いてあったw)

 

今日は冒頭から情緒があっちこっちに揺さぶられていたので

聴き慣れたラブレターのイントロにちょっとほっとしました笑

やっといつものライブだみたいな

 

どこでこれ言ってったかな 大雨警報の後だったかな

 

ヴィジュアル系って結構いいだろ!?

結構いいだろヴィジュアル系


はじめましてザアザアですっていう

今まで対バンしたことないバンドさんと一緒に やらせて頂いてる

今日 2日目なんですけど

 

CIVILIANさん    かっこよかったぁ~♡

YouTubeで見てたやつだぁ~って思った♡

 

CIVILIANNのファンの人達も お酒ぐらい飲みますよねぇ?とか言ってた気がする→アル中

扇子を振り回しぴょんぴょんするフロアを眺めつつ

対バン相手の動員の皆さんもヘドバンこそしないものの一緒に体を動かし楽しんでいるようでした

ぐちゃぐちゃのあたりだったか 声出しの時間(笑)


生きてんだろ!

生きてんだろ!

生きてんなら声ぐらい出せるだろ!

来いよ!来いよ!←この来いよ好きかっこいい本気すぎると泣きそうになる(笑)

家でも

家🏠でもクールにできる(って言ってたっけ?w聞き違えてたらごめんww)

ライブハウスでしか こんな大声出せねぇだろ!

ライブハウスでしかできねぇことしようぜ!

ライブハウスでしかできねぇことしようぜ!

 

 

笑ってんじゃねぇよ(怒)

 

笑ってんじゃねぇよマネージャー(怒)

 

www

 

既に笑い疲れた

そうそう ロックバンド対バン一つ問題があるとすれば動けないことでしょうか(笑)

折り畳んだりジャンプしたりするだけでも身体の凝り固まった部分が緩むのでw意外と疲れないんですが

右手を掲げる以外の動きを今のところ見ないので年齢によっては足腰にw

でもお酒片手に観られるのは良いですね

 

亞んちゃんが叩くこのリズムはオレンジの空

どことなく懐かしさを感じる曲調にCIVILIANの世界にまた引き戻されるような感覚を覚えつつw

こちらはボーカルとギターが別なのでギターソロ→落ちサビに入るあたりの独特の物寂しさはザアザアならではと改めて

そしてやっぱり一葵さんの低くて落ち着いた歌声には女性特有ともいえる常に動き回る情緒を落ち着かせる効果があるなと思いました

ヒルガオの憂鬱 もう本当に毎回イントロでびっくりする

いつの日かあの人(笑)ここのギターだけをTwitterに上げていましたが

そのほんの十数秒でぜぇ~んぶ持ってかれるようなw何か特別な力がありますよね

これは旋律の問題ではなく確実に弾く人の問題だと思ってます 誰がコピーしてもこうならない

そこへ入ってくるボーカルも 歌い方やパフォーマンスに大きな抑揚をつけて表現するけれど

声質は安定していて周波数が一定だから安心して泣けちゃうんですよね

イントロのびっくりっていうかじんわり・・・がまだ身体に残ってる

翌日まで残ってる・・w

 

余韻に浸る中聴こえてくる朗読のBGM 

 

”もう ワガママ言わないから

だから 早く 迎えに来てよ・・・”

死んじゃったポチの話

ハロウィンライブの時に初めて生を観て

あの時は殺されていく様子を見る人間ではなく実際に捨てられた動物そのものになりきる姿に魅了されましたが

今回は主人公になってはいるものの 殺されてしまったポチを見届け傲慢な人間を憎しみ恨む第三者の視点にも思えて

”なんで” の後に何度も何度も声を上げる様子は

横たわるポチの代わりに全身で泣き叫ぶ少年のようでもありました

”すてないで そのいのち” と

こちらに音が聞こえるほど強く自分の胸を叩く零夜さんしかり

あまりに痛々しく直視することを拒みたくなるような残酷さを感じるパフォーマンスから続けて

 

犬と猫は 殺しちゃダメ

だって かわいいから

牛や豚は 殺してもいいやぁ

だって

美味しいから

 

蜘蛛の糸

ポチの後に蜘蛛の糸という 人間の浅はかな偽善を嘲笑うようなセトリ

これはちょっとモッシュでもしていなければ俯き考えさせられてしまいます(笑)

ひとつの意見にあっちこっちと左右される 地球上で最も愚かな生き物たちの宴を揶揄するかのような笑顔で

蜘蛛がこちらを見ているかのようだw

 

感電、けがのおそれがあります。

手でフロアぐるぐるしながらw今からここ走り回るけどいいですかー?

CIVILIANのお客さんも走り回るけどいいですかー?

畑違い対バンの時はやらないのかと思ってたんだけどw

一緒に走り回ってくれますかー?

凄い無感情な声で煽ってくるから圧が凄いw

サイコパス(笑)

コロナ明けてからライブの日はできるだけ動きやすい素材の服選ぶようになってるのでザアザアって意外と体育会系なんだなと思ってますw

頭振ってりゃいいわけじゃない

 

最後に零夜さんがマイクを両手で覆って

これからもヴィジュアル系で一番泣ける音楽やってくから

って言ってたんだけど

CIVILIANも泣ける音楽をやっているという認識で今日の対バンを迎えたのかな

だとしたら尚更もう一度対バンが観たいです

 

【Setlist】

人間界からの手紙
マザレナイ
ラブレター
大雨警報発令


アル中
ぐちゃぐちゃ
オレンジの空
ヒルガオの憂鬱


(朗読)
死んじゃったポチの話
蜘蛛の糸
感電、けがのおそれがあります。

 

 

なんか 今までにない感情に包まれた対バンでした

ヴィジュアル系は活動している人物の見た目を含めての売り方であって

曲だけではなくその”人物”に着くファンの人の割合が多く

私ももちろんその一人なんですけど

メイクをせず凝った衣装を纏うわけでもなく ほぼ音楽だけで活動している畑の人達の魅力ってこうゆうところなんだろうなと思いました

そうゆう意味でCIVILIANはわかりやすく対照的でありながら

ザアザアと同じように感情の深い部分を共有できるようなライブで

”違う世界線にいる同じスピリットを持つ人達” という感触です

こちらこそ相性最高だと思いますので本当にまた対バンが観たいです

 

5月上旬はメンズアイドル

6月上旬はロックバンドとはじめまして

冒頭のコヤマさんの言葉のように どちらとイベント組むのにも勇気がいると思うので

これを言葉にして下さったことが中毒者としてもとても嬉しかったです

今までやってないことをやるのって今の時代内外からの批判を覚悟してないとできないですよね

その姿勢に惚れ直した4本でした

動員や規模がどうであろうと

どこよりもかっこいいバンドと誇りを持って追い掛けてます

 

このあと8日に零夜集会がありまして そちらもスリーマンだったのでもはや記憶がないんですけど 笑

楽しかったので明日からの通勤中に書こうと思ってます

 

次のライブはこてんぱん高松まで開いてしまうんで

週末の習慣が崩れて体調おかしくならないか心配

整えて挑みます アスリートのように

 

See you next gig.

 

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ヒゲとボインもこんなタイトルだけど名曲なので知らない方は聴いてみてくださいw今見てもかっこいい


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