SOLITUDE-klang

ヴィジュアル系オタクの冷酷で情熱的なライブレポ

キズ「地獄」MVを通して視る今後のV系の動向

昨晩 待ちに待った「地獄」のMVが公開されました

期待以上という表現の 更にその上をいくクオリティー
想定の死角にあった発想を組み込んだ創り方
どこを切り取っても相変わらず
私が知る中ではキズが最先端に立っています

ビニールシートの中でソーシャルディスタンスを保ちながら
「この社会」=「地獄」と訳したり
防護服に身を包んだカメラマンや消毒をする人を映像内に組み込むという
決められたものを演じるでなく常に”いま”という直感に従い動く彼等のスタンスに
今回も例によって感服させられました

修行僧がギターを持つという違和感と違和感の掛け合わせにまだ目が慣れていないのに
和装とCOVID-19のコラボが斬新すぎて
何度か見ないと一体何を見せられているのか理解ができなそうです(笑)
若い2人の進化やメンバー個々の今までと違った一面も溢れていて
その一つ一つを細かく拾うのが楽しくて書き続けてきたこのブログでした



ヴィジュアル系の世界は
逆境的な世界に立ち竦む私たちの手を取り先導してくれているような
個々の反逆心に対する肯定感があり
だからこそどん底に落ち塞がれた心が救われ
この社会という地獄を生きてくることができました
この「逆境」が なくなることはないという前提の下
そこに立ち向かう反逆精神のようなものが
一部界隈に強くリスペクトされる時代でもあったのだと思います



この世界の成功法則の一つに
”ありのままの姿を見せる”というものがありますよね
それは確かにそうなんですが
ヴィジュアル系って特殊で 最初からそれを売りにしているアーティストさんでない限りは
二次元的な完璧さを幻想として持っている事がほとんどだと思うのです
ほんとこれ 私はっていう 私個人としての話だけど
これ以上は知りたくない人物像というものが全ての推しに対して あって
それをこの期間に見すぎてしまったために”人間”に見えてきてしまったというのかな(笑)

で これがMVを観れば一瞬で覆され再洗脳されると
今回も思っていたんですよね
キズの洗脳から解けたらワシはもう終わりやと


私個人のことだけを考えると
今は私にとって「天国」です
5月に入ってから特にそう実感することが増えましたが
イイことしかないとかそうゆうことじゃなくて
明日から地獄だとしても 今 ”いま”は 天国で
毎日本当に天国にいるかのような安堵感に包まれています

天国から地獄を見る 笑
ベートベン(作曲者はジャックオッフェンなんとかさんですw)のような視点でこのMVを拝見しました
(見下ろすという意味じゃない 違う世界を見るという意味)
今までは盲信から覚醒したところで別のバンドのライブはあったわけで
瞬時に戻る事ができたんだと思うんですが
昨晩は12年前の冷静な視点に戻ってしまい
これは生でライブを見ないと戻れないと実感しました
生のライブで体感し周囲のエネルギーに巻き込まれないと今は書ける事がない


しかし

先月末に別サイトで書いた記事なので既に情報が古いですが
裏でこんな記事をシェアしました

note.com

この騒動が始まって最初に自粛を強いられたのは
人が密集するリアルなエンタメ業界でした
ということは解除も最後になりますので
収容人数を制限してようやっと公演が再開できたとしても
その後コロナ第3波(第2波というメディアも)が訪れた場合は
再び最初に自粛を余儀なくされるわけで
その足踏み期間を各地のライブハウスが耐えられるとは思えなかったんですよね
だからライブハウス文化というものが一旦消滅する可能性は否めないという
最悪のパターンを想定して書いた記事です

それを踏まえた上で私はこう考えています

solitude-klang.hatenablog.com

ハッシュタグの影響か初日で200人ほどリンク飛んでくれてるんですが
共感してくれてるのかどうかはわからない笑

一旦消え去ったとしても戻ってくる
そしてどのバンドが潰れてもキズは多分残る
それが”キズ”としてかどうかはわからないけど
状況に合わせて思考を変化していける柔軟性を持っていると思うから
特にボスは(笑)

ただ

この先のヴィジュアル系の趣旨 目的というのは
「逆境に立ち向かう人々を先導する」とか
「社会のルールに反したいけど声を挙げられない人達の味方をする」
といった意味合いのものではなくなるのだろうと思います

そこに集まる人々のプラスのエネルギーの交換所みたいな感じでしょうか
ガチ恋とか叩きとかwそうゆうものもなくなると思う
なくなるというか そうゆう人達が集まる世界は別に残るというか

それと一歩離れて界隈を俯瞰すると
そのバンドや音楽が好きというエネルギー以上に
バンドという人々の注目が集まる一つの集合体を利用して
各々が自己を満たそうとするツールになっている感触が強いけれど
それもなくなる

そしてブログの多くが有料コンテンツ化する気がしています
その一環としてドメインをこちらに移して本サイトを閉じようかなと
ライブレポを有料化するという意味ではなく・・
次のライブがいつなのかわからないのと
再開された時に同じように書くのかということも今のところわからない
はてなでもほぼ同じ記事が読めるので


エンタメが倒れるなら私たち(一般アパレル件ツアー物販屋)だって明日があるかわからなくw
来月無職かもしれないよ まじで
バンドに注ぎ込みすぎて貯金がないから(笑)家がなくなるかもしれない
だけどだけど
世界は私たちを苦しめようとしているわけじゃないという事を知っているから
数年後に振り返ったら絶対感謝すべき騒動だったって気付くと思うんだ
コロナは経済を壊したし人もたくさん殺したし
働く人の心も壊して政治を暴いた
でもそんな騒動を起こさなきゃいけないきっかけを作ったのは
私たち人間のエゴだと思うんですよね
自分たちのエゴで世界を動かせると傲慢な勘違いをした結果でしかないと思う
もちろん震災も温暖化も 台風も

自業自得が招いた禍 更にはリセットしてくれてると思っています

だからライブハウスに当分行けなくて
推しに会えなくて寂しくても
絶対に大丈夫なのだと言いたい 今日はそれだけ言いたかった

これから1:19んとこも一回観るんで
再び洗脳されてきたらまた何か書きますね


See you next.